タイ国では官民が一体で、コロナウイルスの打撃を受けた外国人向け「医療ツーリズム」の
再開を目指していますが、世界からタイ国で最高位な病院と評価されているバムルンラード
国際病院は、他の病院よりはるかに注力しているようです。 昨日からの続きです ・・・
昨日は世界の病院順位に触れましたが、タイ国には国際認定基準を満たす64の病院があり、
東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟の10カ国では最多で、世界でも四番目に多いと聞きます。
国際的な大手病院は、富裕層向けサービスの再拡充を急いでいるようですが、同病院では、
昨年10月にコロナ感染からの回復を支援する新たな診療部門を新設しています。 政府も
今月から外国人観光客の受け入れの規制緩和を行ない、7月からは より緩和し本格的な
受け入れに着手していきます。 バムルンラードの新たな診療部門も活躍しそうです。
<バムルンラード国際病院>
ウィズコロナ時代を見据え、富裕層に回復を支援する新部門では、外来と入院の双方の患者に
隔離、集中治療、遠隔医療といった幅広い治療を提供するとしています。また後遺症に悩む
患者にはリハビリを施し、体力の回復と完治を目指し、コロナ医療のハブになるといいます。
政府が新型コロナ対策の規制を緩めている中、多くの富裕層が集まる都市にある主要な病院も、
旅行者や外国人投資家が、再びタイを目指す際に需要が高まると見込み、同じようなサービスを
始めています。 それが、政府も目指す治療目的で海外に渡航する医療ツーリズムに繋がります。
官民一体となって医療ツーリズムに注力するのは、タイ国が得た収入が、新型コロナの
感染が拡大する前の2019年には、598億バーツ(約2,135億円)だったそうですからネ。
この額は外国人旅行者が同国で落とす金額の3%にあたるといいます。20年以降はコロナ
対策で外国人の入国を大幅に制限したため、医療ツーリズムの収入は明かされていません。
それまでは年に 3.5% 前後増えていたようで、主に欧米や中東からやって来ていました。
以前からタイは、自国を東南アジアの医療拠点と定め、高水準のサービスで医療ツーリズムを
振興して来ました。 これからは「コロナウイルスとの共生」という新方針を掲げ、危機を
逆手にとった新たなサービスで、富裕層の受け入れの本格再開に踏み切る方針のようです。
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