これが夜間外出禁止令か！

　　
　ようやく　バンコクの事態が収束するかも知れません・・・

ワタクシ、毎日　同ブログを書き込むのは朝方ですが、政府はバンコク全域で　「19日午後8時から
20日午前6時までの夜間外出禁止令」　を発令しましたので、今　現在　まだ　禁止令の時間内ですが、
余りの静寂さで不気味さをも感じます。

　ワタシの住居のあるスクンビット通りも　あれほど賑やかだった街並みが、見事に午後8時過ぎには
“人っ子一人”　いませんもの、これが　政府が下す　「夜間外出禁止令」　というものか、という感じ…

　
　＜午後8時半のスクンビット通り、真っ暗で何も写らない！＞

当り前と云えば、当り前なんですが、いつもは時間厳守には頓着ない、ノンビリしているタイの人が、
見事なまでに、8時過ぎには帰宅してしまいました・・・　さすが　政府命令の一言です！
いつもは、我が物顔で歩道を邪魔している野良犬までもが、何かを察したのか、一匹もいません。（笑）

そうでした、この　「夜間外出禁止令」　の対象都県を　「非常事態宣言」　を出している対象都県
全てに拡大していますから、バンコク都を含む24都県に対して、夜間外出禁止となっていますネ。

　いやぁ～　昨日の流れはハラハラ、ドキドキでしたねぇ～　誰もがテレビにかじり付きでした。
歴史上　後々振り返れば、　「タイで一番長い日」　なんて、語り尽かされるんでしょうか？

　
　　＜バンコク市内のど真ん中です！＞

昨日の午前8時頃　UDD占拠地域を包囲していた軍は、いきなり多数の兵士が装甲車とともに、UDD側が
築いたバリケードを突破し、占拠地域内になだれ込みました！　強行撤去・強制排除の開始です…

　これに対し、UDD側も発砲やタイヤを燃やすなどして応戦しましたので、占拠地域内では軍とUDDの間で
銃撃戦となり、一気に情勢は緊迫化しました。　この時にイタリア人ジャーナリスト一人を含む　7人が死亡
80人以上の負傷者を出しています・・・　まるで映画を観ているようです！

途中、政府側スポークスマンは　「強制排除作戦は終日続ける」　とテレビ放送で表明しましたので、
占拠地域内には女性や子供を含め　数千人が留まっていましたので、多くの犠牲者が出る恐れがあると、

　
　　　　　＜こんな光景、もう見たくない！＞

誰もが懸念し、今度はヒヤヒヤ、ドキドキです！　　空にはヘリコプターや小型飛行機が舞い飛び、
緊迫感が一層　駆り立てられます。　どうなることかと、祈る気持ちで一杯でした・・・　
そんな状況が、しばらく続いた後のことでした。

　午後１時半頃　幹部のチャトゥポン氏とナタウット氏の二人が演説し、「これ以上の犠牲者を出さない為
活動を中止する。　我々も投降するので、参加者は直ちに帰宅するよう」　という指示を出しました。

　　　
　　＜はやり軍隊は街に出るべきではないなぁ～＞　

彼らの投降後、政府側は　「作戦は成功した。　事態は統制下にあり、制圧作戦は終了する」　と表明…
二カ月以上にわたったタクシン派の占拠は終結するかに見えましたが、解散に不満を持つデモ隊の一部が

暴徒化し、伊勢丹があるテパートやテレビ局など約27カ所へ　放火するなど破壊行為を続けている為　
「夜間外出禁止令」　となった次第です。　アピシット首相は市内を沈静化すると言いきっていますが、
完全な沈静化には、まだまだ　時間がかかりそうです。　さぁ～　今日はどうなることか？　

　昨日より短い日であってほしいと、願うばかりです。　　



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