タイでは今、卒業した大学生の就職活動が活発に行なわれている最中と聞きます。
日本ですと通常、大学生は3年生のうちから就職活動を開始し4年生に進学してから
間もなくして就職先が決まっていくというのが基本的なスタイルです。ですが タイでは
そのようにして就職活動を行なう学生はほとんどいません。これも文化の違いですかネ。

チュラロンコン大学やタマサート大学など、一部のエリート大学の学生が在学中に就職先を
見つけることや、或いは 優秀な学生はヘッドハンティング的に勧誘される場合もあるのかな。
ですが、大半の学生は大学を卒業してからゆっくりと自分の進路を考えるのが一般的ですネ。
タイの大学の卒業時期は、だいたい4月から6月ですので、この時期まで就職先が決まって
いないケースは決して珍しいことではなく、大半の学生が卒業を機に就職活動を開始します。
ですから、今の時期7月に就職活動している新卒さんは多いんです。都市部では現在、全高校
卒業者の60%ほどが大学に進学するまでに「高学歴化」が進んでいると聞きますから尚更です。

でも今の大学生は、どんな会社に就職したいんでしょう?。タイには5,500社前後(その内
大手といわれる会社が2,000社前後かな)ある日系の企業の人気度はどうなんでしょうネ。
そんな中、ユニバーサムという企業価値調査を手掛けるスウェーデンのコンサルティング
会社が、今年の大学生の人気就職先調査の結果を報告していました。それが下記の表です。
タイの大学23校の学生4,749人を対象に、国内外の企業100社をランク付けしています。

ビジネス・商学部、工学部、人文・教養・教育学部、自然科学部に絞って報告されていますが、
米グーグルと国営石油PTTが人気で ここ何年も続いているようです。サイアム・セメント・
グループのSCGは、アリヤ、モリヤ・ジュタヌガーン姉妹のトレードマークとして有名です。
余談ですが、タイのプロゴルファーや力あるアマのジュニアのほとんどは、ビール会社のシンハ
コーポレーションが何十人も支援しています。それが、ジュタヌガーン姉妹だけはゴルフをやり

始めた小学生前からSCGが、スポンサーになって米国でのプレーなど支援していました。それが今、
アリヤの活躍によって世界にSCGのロゴが流されています。これこそ先見の明というものでしょうネ。
日本企業では、工学部の7位にトヨタ自動車、人文・教養・教育学部とビジネス・商学部で
それぞれ7位、8位にLINE、人文・教養・教育学部の10位に ユニクロの3社のみ。
タイのエリート学生には、日本ブームは通用していないよう。でもユニクロは意外でした。

タイの学生が何を就職先に求めるかというと「給与」「福利厚生」「友好的な職場環境」「安定雇用」
「昇進への明確な道筋」 … … 等々が重要だといいます。 以前と求めるものが変わってきました。
ただ 今回のユニバーサム社の調査は、大手企業とエリート学生が中心ですので、参考に
なっても全てではありません。双方とも この下のクラスの調査をみてみたいものです …


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