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無国籍の少年に国籍を付与しても 多くの問題が …

2018年07月20日 | タイの出来ごと、あれこれ
 
 「洞窟の奥深くに『伝説の町』がある」という伝え話を聞いていて“1時間だけ探検しよう”
と、洞窟内に入り、水位が上がって出られなくなった少年12人とコーチ(25)の計13人。

3週間近くも閉じ込められていましたが、タイ海軍特殊部隊員、医療チーム、英国人ダイバーら、
ボランティアの人たちなど、多くの人々の力によって、奇跡的に全員が無事救出されました。
13人の健康状態は良く、感染症の恐れもないとして18日に退院、それぞれ家族の元に戻りました。

 

が、7月12日の当ブログでも触れましたが、コーチと3人の少年の無国籍が判明してしまいました。
しかし 4人は早速、国籍付与の手続きを進められており 審査中のようです。良かったですよネ。

タイでは両親が国籍を持つ場合や、タイ国内で出生した場合に国籍が与えられますが、少年らには、
出生証明書がなかったり、証明書と実際の親の名前が違っていたりしているようです。そうなると
タイ政府も どのような経路で、そうなっているのか、調査しざるを 得ないでしょう ・・・

 

ミャンマーとラオスの国境に接する洞窟のあるチェンライ地域には、土地柄を反映し無国籍の
山岳民族や両国からの不法移民が多く、国籍を持たない人が50万人近くも存在しています。

そんな中、こんなことも未解決です。以前、紙飛行機世界選手権で優勝したミャンマー人の少年が、
同じように無国籍だったのを、地方政府幹部が戸籍を与えると表明しました。にも関わらず、現在
放置されたままになっているとのことで、4人の国籍付与も楽観視はできないと言われています。

 
 <ワ族>

ところで 無国籍の少年3人は、いずれもタイ語のほか、英語・ビルマ語・中国語、そして少数民族である
「ワ族」の言葉にも堪能で、発見された時にも英国人ダイバーと積極的に会話をし、通訳をしていたそう。

ちなみに「ワ族」とは、中国雲南省南部からラオス・タイ・ミャンマーにかけて、メコン川とサルウィン
という川の間に居住する少数民族のことですネ。中国約35万人、ミャンマー約80万人、ラオス約70万人、
タイに約1万人程度が住むと言われており、その言語はモン・クメール語族に属するそうです。

 
 <病院でのアドゥン君>

9日目に発見された時、公開された映像の中で流暢な英語で受け答えする少年、アドゥン・
サム・オン君14歳が話題となっています。彼は、6才の時に貧困を逃れるため両親と共に
ミャンマーから逃れてきた少数民族の「ワ族」で、当然現在は、親子で無国籍状態です。

もし、このサッカーチームにアドゥン君が居なかったら、英国人ダイバーとのコミュニケーションも
困難だっただろう、言われています。タイ国内の一部マスコミが、「無国籍の救助に多額の税金を

 
 <コーチのエカポンさんらが犠牲になった一等兵曹に追悼の意を>

投じている」といった批判が上がっていましたが、この事実を知って、いつのまにか、そんな
批判は消えてしまいました。 逆に、タイ国内ではSNSを中心に彼らに救いの手を差しのべよう
と呼びかけられており、メディアと多くの人が賛同のコメントを寄せていると聞きます。

 個人的は少年らに国籍を付与してあげてほしいですが、他のタイに居る無国籍の人たちを
どうするか、大きな問題ですネ。 島国で育ったワタシらには、答えが見つかりません。  



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2 コメント

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有名になったから上げる? (小野田)
2018-07-20 23:20:50
>個人的には少年らに国籍を付与してあげてほしいですが、他のタイに居る無国籍の人たちをどうするか、大きな問題ですネ。

マスコミで有名になったからタイの国籍を上げます、ということになったら、大量の無国籍者が洞窟に入って「俺たちにも国籍をくれ」ということになり、収拾がつかなくなりますね。
タイの西側の国境沿いには、100万人(?)のミャンマーからの避難民(所数民族)や山岳民族がいてタイ国籍を欲しがっています。
個人的には、対象者全員に上げるしか解決策はないように思いますね。
有名になったから「上げる」では何の解決にもなりません。 


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小野田さんへ (nagaichi)
2018-07-21 18:05:11
ご尤もなご意見、有難うございました。
これからも宜しくお願いします。
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