爆弾テロ事件は解決したって！ これでいいのかな？

　　
　昨日、タイ国家警察のチャクティップ長官は８月17日にバンコクで起きた爆弾テロ事件について、
「捜査を終結する」と宣言しました ・・・ えっ！ うそでしょ！ ホント、これでいいのかなぁ～

確かに、これまで２人を逮捕し、うち１人を実行犯と断定しています。しかし、逮捕状を取った
首謀者とみられる男ら計15人の行方を掴めていませんよネ。　どういうことなんでしょう？

　

警察は８月29日に少数民族ウイグル族とみられる男を逮捕し、部屋から大量の爆発物と偽装
パスポートを押収しました。その時、男はウイグル族の弾圧が続く中国から逃れ、トルコに

向かう途中だったと供述していました。それをメディアも大きく取り上げましたし、当然、
犯行動機は、暫定政権がウイグル族を中国に強制送還したことへの報復との見方が有力でした。

チャクティップ長官がメディアに事件解決を宣言したのは、国際的なイメージを回復する狙いと
中国との関係を考慮する暫定政権の気遣いが垣間見れます。これは海外からの反発は必至ですヨ。

　

逮捕状を取っている15人の行方も分からず事件解決とは驚きです。これが一つと、あと偽装
パスポート問題です。今回の爆破事件でも200冊余りの偽装パスポートが発見されています。

タイは偽装パスポートが発覚する国として世界有数国。各国の大使館関係者は、爆破事件解決と同時に、
この偽装パスポート発覚の究明も望んでいたと聞きますからねぇ～　日本大使館だってそうでしょう。

　

日本のパスポートは、絶えず 狙われていますからなおさらです。　
たとえタイで偽装されたものではなくとも、明確な究明が必要です。

先週かな？ 英国の民間機関ヘンリー＆パートナーズ社が、それぞれの国のパスポートで何カ国
ノービザで渡航できるかを調査した結果を公表していました。その中で日本は、調査対象の世界
173カ国中３位で、171カ国へノービザで渡航ができることが解りました。

１位のパスポートは、173カ国へのノービザ渡航が出来る英国とドイツでした。日本は、
フィンランド、アメリカ、スエーデンの172カ国に続く３位で171カ国です。また日本と同位は、
デンマーク、フランス、イタリア、韓国、ルクセンブルグ、オランダ、ノルウェーでした。

　

ところが、一番 手に入れやすいのが日本のパスポートだっていうこと、ご存知でした？　
そうです、それだけパスポートを守るという意識が希薄なんだそうですヨ、日本人は ・・・

他のアジアの国々を見て下さい。

ミャンマー40カ国で98位、中国・ラオス・ベトナム45カ国で93位、カンボジア47カ国で91位、
インドネシア55カ国で83位、フィリピン60カ国で79位、タイ69カ国で72位、ブルネイ150カ国で

　

18位、マレーシア163カ国で９位、シンガポール169カ国で５位です。ちなみに最下位は
アフガニスタンのパスポートで、25カ国しかノービザで入国できる国がありません。

いかに日本のパスポートが素晴らしいか、解りますよねぇ～　ですから在タイ日本大使館も
パスポートの紛失などには、非常に敏感に対応していますよネ。　今回の爆破事件での偽装
パスポートについては、何らかの解決策が必要なんです！　これを政府はどうするんだろ？