ようやくタイ政府は、自動車の運転免許証申請者に新たなルールを設けるとしています。
そうですとも、タイ保健省によれば、タイでは年間2万3千人から2万4千人が交通事故で
死亡しているとのこと。 1時間に3人余りが命を落としている計算になるんですからネ。
日本では昭和30年代(1955年 ~ 1964年)に、交通戦争という言葉がありました。
交通事故死者数の水準が、日清戦争での日本側の戦死者が1万7千人を上回る勢いで
増加したことから、この状況は一種の「戦争状態」であるとして付けられた名称です。
それに例えるならば、2万人を超える戦争状態で「タイ交通大戦争時代」に突入しています。
今のように簡単な運転免許取得法では事故は減りません。マナーや交通法規の遵守を徹底
させなければいけないでしょうが、まずは運転免許証獲得の厳格なルールが必要ですものネ。
運転免許証の申請者は「政府の指定する全国90カ所以上ある運転免許学校で最低
15時間以上の運転訓練を義務付け、教習料金の上限を6千バーツ(約1万9千円)に
引き上げる」という運輸省計画を、タイ政府は承認しました。
以前は自動車の運転免許取得に必要な訓練時間は4時間でしたが、今年初めには5時間に
引き上げられています。タイ運輸省の陸運局は「今回の15時間以上の訓練と教習料金上限の
6,000バーツは、多くの先進国と比べて遜色ない」と自慢げのコメントを述べていました。
ですが、とんでもない話で 先進国の事情を全然分かっていません。まだまだ甘いですネ。
まぁ~ 少しずつ確かに厳しくなっては来ています。タイ運輸省陸運局は3日、路線バン運転手の
タイ人男性に対し、高速で車線変更を繰り返すなど危険な運転をしたとして罰金5千バーツを科し
3時間の安全運転講習の受講を義務付けています。 以前はこの義務化はありませんでした。
今年1月には、路線バンとピックアップトラックが正面衝突して炎上し、バンの乗客と
トラックの荷台に乗っていたタイ人男女25人が死亡するという悲惨な事故が起きました。
陸運局はまた、路線バンの運営会社に対し、監督責任を怠ったとして、罰金1万バーツを
科しています。これでもまだまだ甘い処理ですが、以前よりは これでも厳しくなっています。
世界保健機関(WHO)がまとめた2015年版の交通事故に関する報告では、タイは13年の
人口10万人当たりの交通事故死者数が36.2人と、世界で2番目に多かったんですネ。
交通渋滞も交通事故死数も世界有数という汚名を、早く晴らなければいけません。
この調子で厳しさをアップしていってほしいですネ!
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