これからタクシン氏の取るべき道は？

　　
　先月中旬に タクシン元首相とインラック首相が、相次いでカンボジアを 公式訪問してから かな？
水面下で タイ政府が タクシン氏の処遇に対して、何かと 活発になって来たように感じますネ。

両首相の会談で、両国で起きている諸問題の交渉再開が合意され、更に スパイ罪容疑で服役している
タイ人２人 についても協議され、フン・セン首相は、早期釈放を 検討すると伝えています。 これには
アピシット氏も真っ青でしょう。　彼が首相時は、国交交渉など 何も出来なかったですからねぇ～

　
　＜タクシン氏とフン・セン首相は、昔から旧友…＞

そんな実力を 見せつけている最中、当時の政府から 無効化されたタクシン氏のパスポートを 再発行
させる動きが出ていたり、国王陛下の誕生日を 祝って、大規模な受刑者恩赦を 計画、タクシン氏が
受けた有罪判決をも取り消そうという動きも飛び出てきました。　もう 何でもあり、の世界に …

タクシン派の議員は、国内の刑務所は収容能力が14万人なのに、実際に収容されているのは23万人
以上にのぼり、刑務所の過密問題を 緩和する為にも大量恩赦が必要と、訴えていますが、 「大量恩赦は
元首相の免罪が最大の目的」 との見方が支配的です。　誰が どこから見ても 見え見えです （笑）。

こういうことが、徐々に実現してゆけば、タクシン氏の復権も近いんでしょうねぇ～

　
　 ＜廻りが動き出して、でもタクシン氏の本心は？＞

　でも 選挙に勝ったからといって、やりたいようにやれば 反タクシン派が黙っていない、国民融和なんて
とんでもない、となりますヨ。　タイに 政治に 詳しい日本人とタイ人と話していましたら、タクシン氏が
取るべき道は三つある と言います。　 これを 間違えると、元の木阿弥になって 国王まで怒らせると・・・

一つは、このままドバイなど自分を 受け入れてくれる所に住み続け、恩赦も求めず、もうタイの国内
政治には拘わらない。　単に助言だけを しながら、タイの新政権を バックアップする。

二つ目は、タイに帰国して 恩赦と裁判のやり直しを 要求し、力ずくで復権を 目指す。
三つ目は、判決通りに 刑に服して 刑務所に入る。　

　
　　　　＜タクシン氏も 国王とこんな会話ができれば…＞

タクシンが選択すべきは、三つ目のシナリオだ、と彼らは言い切ります。　彼さえ刑務所に入れば、
インラック政権は安定する。　反タクシン派と民主党は、それ以上、追及のしようがないから・・・
しかも タイの場合、国王の前で跪いて お詫びを 入れたら、それですべて良しとなるだろうと・・・
　
王室との関係が修復すれば国民も安心を するし、軍部も落ち着く。　タクシンの刑は禁錮二年。　刑期を
務めたとしても まだ 64歳。　インラック政権には まだ 二年ある時期に、完全なフリーを 得た方が良い。

　
　　　　＜インラック首相もどこまでやれるか注目です…＞

ただし、そこで彼は政治的な野心を 出さず、大所高所の立場から政策提言を したり、大使になって外交に
貢献したりするのが望ましいだろう。　それがタイにとってもインラック首相にとっても、最善の方法だと…

　なるほどねぇ～　　三つ目が一番良いでしょうねぇ～　　でも タクシン氏、耐えられるかどうか？
　今後 タクシン氏、どう出るか　目が離せません！　




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