トランプ大統領とプラユット首相の会談という米タイ首脳会談は、2014年に
タイで軍事クーデターが起きて以降、初めてでした。 昨日からの続きです ・・・
クーデターで民主政権を倒し発足したプラユット軍事政権に対し、米国のオバマ前政権と欧州
各国は、早期の民政復帰を要求し、閣僚レベルの交流をも停止し、外交関係を弱めていました。
トランプ政権発足後は徐々に交流のレベルを上げていたことも思慮してか、プラユット首相は訪米には
ソムキッド副首相、ドーン外相、アヌポン内相、アピラディー商務相らを引き連れて行ったのでしょう。
タイ政府は中国への傾斜を強めていましたが、同会談で 改めて米国との関係改善にかじを切りました。
オバマ前米政権はクーデターで実権を掌握したプラユット政権から距離を置いていましたが、トランプ
大統領は会談で「私たちの関係は非常に強固だ」と述べ、プラユット軍事政権との関係発展に前向きな
姿勢を示しました。また、初めて会ったにも拘わらず「米タイ関係が就任後9カ月間で、さらに強固に
なった」と強調しています。 まぁ~ トランプ大統領のことですから 余りあてになりませんがネ(笑)。
各報道によりますと、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮に対する圧力強化についての意見交換、
中国が軍事拠点化を進める南シナ海の問題、また両国の通商関係は重要であり、2国間関係強化策や
地域情勢について等、意見交換したと伝えています。
意外でしたが、米国のタイとの貿易は赤字(昨年189億ドル)だそう。それを縮小したいようで
「タイは素晴らしい国。可能であれば、タイ側への輸出を増やしたい」と話しています。また
「企業側からも売れるように努めさせていく」と述べ、タイへの輸出促進に意欲を示しました。
一方 プラユット首相は、トランプ大統領に余り要請はしなかったようで、ラスベガスでの銃乱射
事件やプエルトリコを直撃したハリケーンなど、犠牲者と遺族に弔意を伝え、そして 来年中に
総選挙の日程を連絡するなど約束し、民政復帰に向けたプロセスについても説明したようです。
そんな両国の新しい関係強化を、米国人権団体は「反対勢力を弾圧し、民主化を後退させた
独裁者を認めるものだ。クーデターで実権を握ったエジプトのシシ大統領など独裁的な
指導者を称賛している」とトランプ大統領を批判する声が出ていると聞きました。
タイは最近、鉄道プロジェクトの協働や中国製潜水艦3隻の購入を決めるなど、中国への接近が
目立っています。 今回の米タイ会談は両国関係のターニングポイントになるんでしょうネ。
オバナ前大統領と違って、トランプ大統領は安全保障面などよりも両国間の経済面に関する発言が
多いですからネ。 日本は気にすることはないんでしょうが、個人的に気になる対米関係です。
「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
タイ・ゴルフを何でもランキングで紹介する情報サイト
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます