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赤字でも報酬14億で国内最高、あの社長の大暴走 後継者選びことごとく失敗で居座る

2015-04-20 | 労働ニュース
「社長公募」で世間を驚かせた経営者が、再び経済界に話題を提供している。キーセットなど自動車の電装部品を手がけるユーシンの田邊耕二会長兼社長の2014年11月期報酬総額が、14億500万円に上り、役員報酬額の歴代トップに躍り出たことが明らかとなったのだ。

 上場企業は10年3月期から「役員報酬1億円以上」の高額報酬者を開示している。東京商工リサーチによると、これまでのトップはカシオ計算機の樫尾俊雄元会長の13億3300万円(12年3月期)だったが、田邊氏はこれを7200万円ほど上回った。ちなみに樫尾氏は退職慰労金だったが、田邊氏は基本報酬と賞与のみである。

 ユーシンの14年11月期の取締役9人(社外取締役を除く)の役員報酬額は15億9600万円。内訳は基本報酬が8億9800万円、賞与が6億9800万円。田邊氏の基本報酬は7億7500万円、賞与が6億3000万円。田邊氏の占有率は基本報酬が86%、賞与が90%と文字通り独り占めの状態だ。残り8人の取締役の役員報酬は一人平均2300万円。田邊氏の役員報酬は他の役員の61倍、従業員(平均給与586万円)の239倍に相当する。

 ユーシンは14年11月期、4億3300万円の最終赤字である。前期の最終黒字はわずか4億円で、その前期は15億3700万円の最終赤字だった。赤字企業であるにもかかわらず、田邊氏の役員報酬は右肩上がりで急増した。12年11月期の役員報酬は前期比3.4倍の4億6500万円、翌期は1.8倍の8億3400万円。そして14年同期が1.7倍の14億500万円だ。

 有価証券報告書には、「取締役の報酬については、株主総会の決議によって決定した取締役の報酬総額の限度内において、会社業績等を勘案し、取締役会で決定しております」と書かれている。果たして取締役会がきちんと機能しているのか、疑問の声が上がってもおかしくないといえよう。

 なぜ、赤字企業の経営者が、全上場企業の中で歴代最高の超高額報酬を得ることができるのか。メインバンクは三井住友銀行、監査法人はトーマツ。三井住友銀行は93万株を保有する、実質第5位の大株主でもある。筆頭株主は自社保有の16.4%、取引行の三菱東京UFJ銀行は同9位(66万株を保有)の大株主だ。三井住友銀行と三菱東京UFJ銀行の責任を問う声も多い。

●社長公募に2度失敗

 田邊氏はユーシンの2代目社長で現在81歳。


赤字でも報酬14億で国内最高、あの社長の大暴走 後継者選びことごとく失敗で居座る
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