前回はシャープペンシルの芯としてどの製品がベストかを考えようとして、3製品の比較を行いました。
しかし、そもそもの目的は、ようやく手に入れることができたKURUTOGA DIVEでいかに快適に書けるかを追求するための替え芯探しなので、rOtring 800+ではなく、KURUTOGA DIVEに装填して評価した方が良いのではないかと思い直しました。
そこで前回の3製品に追加で三菱鉛筆の新製品「uni」とPILOTのneox GRAPHITEを追加して、この5製品をKURUTOGA DIVEで使ったときにどの製品が一番書きやすいかを比較することにしました。
まずはぺんてるのAin。前回もそうでしたが、KURUTOGA DIVEに装填してもとてもすべりが良く、書き心地も良かったです。書いた文字がこすれることもほぼありません。オールマイティな印象で、かなり「安定感」がある替え芯です。
次はMONO Graph。rOtring 800+で試し書きをしたときは少し引っ掛かる印象がありましたが、KURUTOGA DIVEで使うとまったく印象が異なりました。やや固い感触はありましたが、rOtring 800+の時に感じた「ひっかかり」はあまり感じず、かなり印象の良い替え芯になりました。ただし、ペンのすべりはAinの方が良かったです。
3番目はHi-uni・KURUTOGA DIVEで書いてみると、Ainとは違った上質さ、心地良さがあります。MONOとも違う片刃がありますが、決して悪い印象はありません。値段相応の「上質」さです。
2021年に13年ぶりの新製品として発売されたuniも試しました。スマッジプルーフ製法でこすれに強い点がセールスポイントの一つなのですが、確かに書いた後の文字を擦っても手が黒くなることはありませんでした。そして肝心の書き心地ですが、高価格帯のHi-uniにも勝るとも劣らない書き心地で、素で感動してしまいました。三菱鉛筆の製品には三菱鉛筆の芯を使うべきなのかと、本気で考えたくらいです。KURUTOGA DIVE用であればAinよりも上だと感じました。
最後はPILOT neox GRAPHITEです。正直一番期待していなかった製品だったのですが、いざ使ってみると、とてつもなく柔らかな書き心地で、すべりも最高でした。ぺんてるのAin、三菱鉛筆のuniも上回る書き心地で、今回の候補の中では間違いなくナンバーワンでした。
もし欠点があるとしたら、劇的に書きやすいだけに、芯の減りはもしかしたら早いのかも知れません。これは継続的に使い続けないと分かりませんが...また、書いた文字を手で擦ると、手が若干黒くなります。この点はuniのスマッジプルーフ製法が優れています。
今回のテスト結果をまとめると、neox GRAPHITE >> uni > Hi-uni = Ain > MONO Graphという感じでした。皆さんはどのメーカ/ブランドのシャープペンシル替え芯・鉛筆がお好きですか?