その事に私が気が付いたのは、数年前のこと。
しおりの地元(実家)エリアで散歩をしていた時のこと。
それまで普通に歩いていたのに、
しおり、ある場所へ差掛ると…
グイグイと私を引っ張り道路の反対側へ!!!
壁に身体を擦ってしまうのではないかという程に、
通れるギリギリを歩く!
「???」
この行動に疑問を持った私は、母に問うた。
すると。
どうやら、しおりは「その場所」のお家に住む
「おばあさん」が苦手なのだそうだ。
勿論、イジワルされた訳でもなく、
むしろ多大なる好意を寄せてくださっている方だという。
夏場の明け方の散歩も、冬の寒い日の散歩も、
しおりを待ち構えていて「しおりちゃんしおりちゃん!」
いつもお声かけくださるのだとか。
…でも、しおりはちょっとその執着?が苦手らしく、
呼び止められてしまうと、
しまった!…という表情を露骨にするのだとか。
(勿論、その方はしおりのその表情に気付く筈もなく…)
呼ばれれば、仕方なさそうに寄って行き挨拶はするのだけれど、
それはそれは、あっさりしていて(笑)
私の母の方が、その方に申し訳なく思う程、
しおりは愛想が悪いのだそうだ…笑
*
そのおばあさんが先日倒れられ、救急搬送され、
その方が居た空間は、今空いてしまっている。
勿論、そんなことを しおりに伝えている訳でもない。
伝えたとしても、意味すら分らないだろう…と思う。
…けれど。
しおりは、今、そのお家の前を堂々と歩く!
ゆったりと、軽やかに。
これまでの、コソ泥の様な動きとは正反対の足取り…
その方の不在を、しおりは何で知ったのだろうか。
犬の直感!? はたまた、匂い…???
ぐーすかぴー…
しおりは何を想う!?
ちょっと聞いてみたくなるのでした。
そんな不思議な体験でした。
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