虹の向こうに

4人の子どもの父親をしています。
リバ剣、段位は三段。
なぜか少年野球の監督してます。

1mの箸

2006年10月04日 | ひとりごと
今日まで石田衣良の「エンジェル」を読んでました。

なかなか面白かったんですが、今日はその“解説”から。

普段は解説は読みません。

たまにへたくそな人もいるし、自分なりに心に留めた後に理屈を付けられたくないから。

でも、今日は行きの電車の乗り換え前に読み終わってしまって、手持ちぶさたになったので仕方なく。

そしたら面白いことが書いてあった。

それ自体が中国の故事の転用なので、転用の転用になるけど、まあ、かまわず。


実は死後の世界の天国と地獄で出される料理は同じなんだと。

同じように美味で、同じように豪華で。

そして与えられる食具も同じ。

長さが1mにも及ぼうかというなが~い箸。

地獄にいる(落ちるような)人間は、何とかその長い箸で食べようと必死にもがくけど、上手に満足いくほど食べられないのでいつも不足感と飢餓にあえいでいる。

しかし・・・

天国に召される人間は互いに与えあうので、長い箸でも食事をとることができ、満足で幸せなんだと。


つまり、人が幸せになるのには「For」の精神が必要ということです。

なにはともあれ、他人様のために。

でも今は何かと世知辛くて、「『ギブ・アンド・テイク』ではなく『テイク・アンド・ギブ』になってる」ともかかれていました。

「~するから・・・してよね」ということですね。

「~してくれたんだもの、・・・するぐらいわけないさ」がなくなっていると。


そうかもしれないなぁ・・・

自分が、自分をって考える人が増えてるってことなんだろうな。

ボク自身はそうならないように、こたをそんな大人に育てないように気をつけよう。

そんな風に思ってしまった

「情けは人のためならず」

思いやる人間になろう