虹の向こうに

4人の子どもの父親をしています。
リバ剣、段位は三段。
なぜか少年野球の監督してます。

「五体不満足」を読んで感動したあなたへ

2010年12月15日 | 
個人的におすすめの本を読んだので紹介します。

「私の手になってくれたあなたへ」(小山内美智子・著 中央法規・刊)を読みました。

以前読んだ「あなたは私の手になれますか」の続編のような一冊です。
(そのときの読書感想記事→こちら

改めて、小山内さんの自立して生きようという思いの強さと、その思いを実現するために超えなければならない様々な壁(大体は地域と行政)を感じるとともに、ケアの難しさと奥深さを学んだように思います。

そしていろいろな人からのケアを受け入れていくということの意義も。


乙武洋匡さんの「五体不満足」で「障害者感が変わった!」と思っている人には、むしろ読んでほしい連作。


合わせておすすめの2冊↓

「こんな夜更けにバナナかよ~筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」(渡辺一史・著 北海道新聞社・刊)
(こちらは読書感想記事あり→こちら)
重度の障害者の生活を支えることの大変さと行く深さが軽妙なタッチで描かれています。


「手足のないチアリーダー」(佐野有美・著 主婦と生活社・刊)
佐野さんは、乙武さんと同じ先天性四肢欠損症という障害の女性が、その障害と向き合いながらチアリーディングに挑戦していく姿を記した自伝。

バスケにアメフトにと飛び込んでいった乙武さんと重なる部分もあるけど、十人十色で違う部分や、女性ならではの悩みなども描かれていて、より「障害者感」が拡がっていくと思います。


乙武さんも「五体不満足~完全版」(講談社文庫)のあとがきで述べてらっしゃいますが、乙武さんは一人の障害者ではあるけれども、障害者の代表ではない。

乙武さんの作品から感じたことを障害者全般に当てはめてしまってはいけないかな、と思ったとき、せっかく著作として比較的読みやすい障害者問題を考えるのにいいかなと思う本を読んだので、紹介です。

ぜひ。



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