当方見聞記

旅と舞台・ライブ話を気ままに書いてます

悲劇の場所、周辺

2010年09月07日 | 日記
松山城の後は、さびしい意味で話題となった萬翠荘へ。

なんでって?

一緒にあった愚陀佛庵が大雨の土砂崩れでちょっと前に壊れてしまったからさ

ちなみに愚陀佛庵は夏目漱石と正岡子規が一か月半くらい一緒に住んでたって建物の再建物だったんですよ
入口にのぼり旗だけあったのは切なかったなぁ…

まぁそんなわけで愚陀佛は仕方ないとして、萬翠荘に行ってきました

大正ロマン
そして気持ちは神戸(笑)

ここは旧松山藩主の久松伯爵が建てた別荘。
昭和天皇が皇太子時代から、気に入った松山に寄る度に立ち寄っていたとか…。

本当にオシャレでしたね~
フランス洋館ってこともあって、冗談抜きに神戸っぽい

ステンドグラスもハワイからお取り寄せした物だそうです
この階段、結婚式場っぽいもん。
大げさに言えば、ちょっぴりタイタニックの舞踏会の階段なイメージ(笑)

シャンデリアも豪華だわ、壁に直接描かれた絵も八木彩霞画伯だわ…
そりゃ貴族も集まったわけだよ。ゴージャスだよ。異国だよ。ビック感ですぎだよ。
久松家、おさすがです

ちなみに八木彩霞とは、森永ミルクキャラメルのパッケージされた方、あの黄色い箱ですよ

あと、ここから萬陀佛庵が“あった”場所が見えたんですが…
まだ壊したりならしたりの工事中だったんですけど、無残としか言い様がなかったです
あの場所では無理かもですが、ぜひまた再建してほしいですね


同敷地内にある、『坂の上の雲ミュージアム』にも行ってきました。

まぁ基本が小説なので、ぶっちゃけそんなに“遊べる”とこではありませんが、小説を簡単に理解したい人にはいいかも。
パネルを使って展示されているのは当然ですが、しつこくない説明が、見ている側に苦痛を与えない感じが良かったですね
小説ベースのところって、わりとマニアックな解説が長々しかったりして、ハマってから来たって人じゃないと、面倒になるとこってありません??
解説したくなる気持ちはわかるんですけどね、初心者向きじゃないっていうか…

その点が、館も広くて最終的にはがっつりなのに、ひとつひとつはあっさり説明なところが良かった気がします
まぁせっかく3年間大河の間やるんだから、NHKがやる大河のミュージアムのような初心者や興味なかった人も楽しめるような“遊び”をもう少し加えてもいいのでは?な気もしました。
…ま、やりようが難しいとは思いますけど

いっそ、海軍衣装着て秋本兄弟のパネルと写真とか??
子規と一緒に日本初ベースボールしちゃうとか?
いっそ愚陀佛庵の俳句会に参加してる合成写真とか??

…冗談ですが、まぁそんな遊びも入口とかでやるにはいいんじゃないですかねぇ。なんて思ってみたり

とりあえず、行ってから、ちゃんと小説読みたくなりました。
司馬さんの小説は、実は読んでいるの少ないんだよね~
また移動三昧な中で読んでいきたいと思います