今日、一級建築士試験の合格者発表がありました。
全国の受験者数43,520人のうち、晴れて4,476人の方が合格されました。合格率は10.3%。色々な苦しみがあったかと思いますが、それが報われました。おめでとうございます。残念な結果だった方、あきらめないでください。合格の秘訣は「気持ち」だけです。面倒か面倒じゃないかは、気持ちの持ち次第だけです。
さて、国交省では毎月様々なデータが公表されます。
その中から気になったのは、まず住宅の着工棟数。
最新データは10月分ですが、持ち家、貸家、分譲含めて71,390戸とありました。昨年同月比で少し増えていますが、リーマンショック以前と比べると3割ほど減っており、未だ深刻な状況と言えます。
さて、他にも気になるのが、住宅エコポイントや長期優良住宅の認定状況(申請戸数)。こちらは、認定棟数、申請戸数なので、着工棟数とは違う数字ですが、ここ数カ月着工棟数は横ばいなので、10月の着工棟数を分母として割合を出してみましょう。
まず、新築の住宅エコポイント申請戸数は10月で33,117戸でした。全体からの割合は46.4%。
おぉ、現在建てられている住宅の約半数はエコポイント対象住宅なんですね。やっぱり、30万ポイントは大きいんでしょうか。
一方、長期優良住宅の認定戸数は10月で9,756戸でした。全体からの割合は13.7%です。
うわ、いきなり減りました。一級建築士並み。
施工会社にもよりますが100万円貰えるんですよ?宝くじやtotoで100万円なんて滅多に当たらないのに、家建てるだけで100万円貰えるんですよ?
さらに、税金がたくさん返ってくるんですよ?金利も20年に渡って引き下げられるんですよ?
リンク:「税制・融資の概要」
こんだけうまい話に乗っているのが13.7%。
住宅のバーゲンセールみたいなもんですよ。デパート行って特売コーナーに100人中13人しか群がっていない光景は不気味ですよね。
それが、今の住宅業界。
もっと、盛り上げなければですね。データを見て痛感しました。
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それにしても、全体の4割はエコポイントでも長期優良でもない訳ですが・・・。
一応現時点で「普通の家」なのかもしれませんが、10年後にはすでに耐用性の低い住宅になっている可能性があります。ローンはまだまだ沢山残っているかもしれませんが。
やっぱり、盛り上げましょう。気持ちの持ち次第です。
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