猫面冠者Ⅱ

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東洋大学野球部の歴史-戦前⑨大正15年Ⅳ

2008-04-18 21:32:00 | インポート
「東洋大学野球部の歴史-戦前⑦大正15年Ⅲ」の続き

大正十五年大学専門学校野球リーグ戦

10月22日
國學院大130 3140 300  24
上智大學000 00 0 000  0

10月23日
早大高師001 005 102  9
青山學院302 101 40X  11

10月24日
高等工芸201 200 101  7
上智大學121 002 002x 8 

10月25日
早大高師○ 棄権 ●高千穂高(故障者有)

10月26日
帝大農大340 000 111  10
上智大學000 005 222x  11

10月27日
高等工芸000 000 000  0
國學院大012 100 20X  6

10月30日
早大高師100 002 000  3
農業大學011 000 03X  5

11月5日
東洋大学000 010 3  4
青山學院004 012 0  7

東洋青山
(遊)三永田(中)富島
(捕)笹川(三)辻本
(投)遊板倉(二)大槻
(左)内田(遊)二階堂
一 投伊保内(捕)堀 
(二)有吉(左)笹沼
(右)松井(一)福井
(一)仲田(右)斎藤
(中)宮崎(投)吉本
(三)右山下
合計28875合計311262

盗塁:東5青4  犠打:東0青1  失策:東2青3

經過
第一回東洋三者凡退。青山劈頭富島右翼に二壘打を放ち辻本の四球と大槻の内野安打で無死満壘の好機を作ったが得點せず。第二回東洋劈頭内田左翼二壘打を放ったが離壘して刺され好機を逸す。青山凡退。第三回東洋二死後に笹山の二壘打あったのみ。青山辻本三壘暴投に一壘に生き大槻の右翼テキサスに二進し二階堂の三遊間安打に辻本生還、菅沼の右翼安打に大槻還り斎藤の一壘越し安打は二階堂・菅沼を還し四點を先取した。第四回東洋伊保内、有吉四球を得仲田の三振後宮崎の左翼安打に伊保内還り一點を回復。青山振わず。第五回東洋無為。青山二階堂の二壘打の後堀の内野安打に一點を増した。第六回東洋三者凡退。青山斎藤四球辻本遊敵失に出て大槻の中堅二壘打に二者生還。第七回東洋一二壘間安打板倉左翼安打内田三敵失の後伊保内の右中間二壘打に三點を還す。青山無為。この頃から夕暗の為試合を續行することが出來ず遂に七對四のコールドゲームで青山勝ち五時閉戰した。(『国民新聞』大正十五年十一月六日付朝刊)

11月9日
日本大學338 212 020  21
上智大學000 000 000  0

東洋対高千穂高戦は早大高師と同じく不戦勝となったようだ。
紅白二リーグに分かれてのリーグ戦は終わり、結果は次のとおりである。
ホワイトリーグ


青山學院・・4勝0敗
農業大學・・3勝1敗
東洋大學・・2勝2敗
早大高師・・1勝3敗
高千穂高・・0勝4敗

レッドリーグ


國學院大・・4勝0敗
日本大學・・3勝1敗
上智大學・・2勝2敗
帝大農大・・1勝3敗
高等工芸・・0勝4敗

この結果青山學院と國學院大の間で決勝戦が行われた。

11月12日
國學院大310 013 200  10
青山學院000 000 000  0

11月13日
青山學院000 110 010  3
國學院大320 003 20X  10


          優勝:國學院大學


國學院の優勝に終わったこの大学専門学校野球リーグ戦も、理由は分からないがこの一回きりで終わってしまい昭和を迎えるのである。



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