猫面冠者Ⅱ

主に東洋大学を中心に野球・駅伝などの記録・歴史・エピソードなどなど…。

東洋大学野球部の歴史-戦後編34:昭和62(1987)年

2014-02-16 09:38:00 | インポート
昭和62年の出来事
 1月:第63回箱根駅伝10位
 3月:アイスホッケーカナダチーム招待試合(100周年記念行事)
    :米国モンタナ大学と学術交流に関する協定書調印
 5月:第38回全日本弓道選手権女子の部で優勝
    :東日本大学空手道選手権優勝
 7月:工学部空手道部、第27回糸東会全国選手権団体・大学組手の部で2位
    :第35回全日本弓道選手権で男子団体2位
10月:28日、創立100周年記念式典・祝賀会を帝国ホテルで開催(同日、神宮球場で硬式野球部の優勝決まる)
11月:レスリング全日本大学選手権、フリースタイル57kg級で今村茂2位、同62kg級で榎田貢3位
12月:第60回学生氷上選手権、アイスホッケー2位、スピードスケート女子山村順子が500mで2位、1000mで3位

主なメンバー
守備 氏名 出身校 学年
児玉豊 広島商
中村孝幸 上尾
小美濃武芳 東亜学園
定金良一 川之江
保坂彰茂 横浜商
深谷康人 大宮北
安藤勝彦 岩倉
千々岩勝史 上尾
大立良夫 藤嶺藤沢
船越学 興南
進藤孝志 秋田中央
吉野定幸 九州学院
緒方哲也 高鍋
和田直也 明徳
中島彰一 取手二
吉田良一 PL学園
黒須隆 浦和学院
山下徳人箕島
赤堀和夫 上尾
閨隆二 七尾商
堀口雅司 東洋大姫路
塩山隆志 九州学院
堂統 平安
内藤一朗 広島商
沢田尚彦 盛岡工
仁村武 上尾
蛇島修二 九州学院
西本憲仁 東洋大姫路
松本康宏 PL学園
塩田正広 関東一
小林誠吾 上尾
川谷泰之 大阪産大高
守永克己 上尾
岡部光宏 智弁学園
忍成功好 川越商
福田武秀 二松学舎
町塚勝城 田辺
井孝久 上尾
唐川和明 広陵
石田峰美 東洋大姫路
中田光治 PL学園
山本聡 東洋大姫路


昭和62年春・一部二位


4/14 中央大一回戦 神宮 .....
東洋大 010 000 400  5 35 11 4 7 2 2 1 7 0 0
中央大 020 000 111  5 35 10 5 3 4 1 0 8 2 1
(東)保坂8回9安4責・中村1回1安1責ー吉田・和田
(中)平田6 1/3回8安4責・守田2/3回0安0責・佐藤1/3回1安0責・早見1 1/3回2安0責・古賀1/3回0安0責ー高瀬
本塁打:高瀬(中)忍成(東) 二塁打:守永・塩田・山下(東)
暴投:1(東)

4/15 中央大二回戦 神宮 .....
東洋大 000 000 030  3 30 6 3 2 6 2 1 8 1 1
中央大 001 010 000  2 33 9 2 4 2 2 0 8 2 0
(東)定金3 1/3回4安0責・中村1回1安0責・〇千々岩2 2/3回1安0責・保坂1/3回0安0責ー和田・黒須
(中)●古賀7 1/3回5安3責・平田1 1/3回1安0責・石田0/3回0安0責・守田1/3回0安0責ー高瀬
二塁打:鈴木・川端・野沢(中)山下(東)
ボーク:1(東) 捕逸:2(東)
*八回表に連打で一点返したあと、3四死球を得て押し出しで逆転。九回二死一塁から苫篠のヒットで一塁走者が一気に本塁を突くも間一髪アウト。

4/16 中央大三回戦 神宮 .....
中央大 000 002 011  4 30 4 0 7 2 0 1 5 1 1
東洋大 000 100 000  1 28 5 3 6 4 1 0 5 0 0
(中)守田4回3安1責・〇古賀5回3安0責ー高瀬
(東)●定金7回4安2責・大立2/3回0安1責・緒方1 1/3回3安1責
本塁打:南淵(青) 二塁打:赤堀(東)

4/17 中央大四回戦 神宮 .....
東洋大 000 210 211  7 35 12 7 6 6 2 0 9 2 3
中央大 120 000 200  5 33 9 5 3 3 3 0 7 2 0
(東)○保坂7 1/3回7安5責・千々岩1回2安0責・中村2/3回0安0責ー吉田・中島
(中)平田3回3安2責・守田1 1/3回1安1責・古賀2 2/3回6安2責・●早見2/3回0安1責・石田0/3回1安0責・関貴1 1/3回1安1責ー高瀬
本塁打:山下(東) 二塁打:苫篠2・野沢・川端(中)守永・忍成2・山下2(東)
暴投:1(東)
*両軍合わせて9二塁打の乱戦制す


4/21 駒沢大一回戦 神宮 .....
駒沢大 000 043 204  14 44 19 13 7 5 0 0 8 6 1
東洋大 000 000 100  1 35 7 1 10 2 0 1 9 0 1
(駒)○新井9回7安1責ー高柳
(東)●保坂4 2/3回4安3責・千々岩1/3回2安1責・定金2/3回2安3責・緒方2/3回4安2責・安藤2/3回1安0責・小美濃2回6安4責ー中島・吉田
本塁打:鈴木望・太田代(駒) 二塁打:守永2・吉田(東)新井・高柳・太田代(駒)
暴投:2(東) 捕逸:1(東)

4/22 駒沢大二回戦 神宮 .....
東洋大 000 000 413  8 38 14 8 9 6 3 2 12 3 1
駒沢大 000 000 501  6 31 9 6 4 6 3 0 7 0 2
(東)保坂6回6安3責・中村1回2安2責・〇千々岩2回1安1責ー中島・和田
(駒)田村6 1/3回9安2責・石平2/3回1安1責・●新井1 2/3回4安1責・大庭1/3回0安0責ー高柳
三塁打:閨・赤堀(東)野村謙(駒) 二塁打:山本・忍成(東)石牧・鈴木望(駒)

4/23 駒沢大三回戦 神宮 .....
駒沢大 100 100 400  6 30 10 6 2 7 4 1 8 2 0
東洋大 000 000 000  0 29 4 0 4 1 1 3 4 0 1
(駒)○新井9回4安0責ー高柳
(東)●中村1 1/3回3安1責・小美濃2/3回0安0責・保坂6回7安5責・深谷1回0安0責ー中島・閨
二塁打:野村謙・高柳(駒)

5/6 青学大一回戦 神宮 .....
東洋大 002 000 222  8 35 13 7 4 5 2 0 7 2 1
青学大 000 000 000  0 31 4 0 5 2 1 1 7 2 1
(東)○保坂9回4安0責ー中島
(青)●善波4回4安1責・佐々木3回2安2責・中原1 2/3回5安2責・村上1/3回2安0責ー長谷川
本塁打:松本康(東) 二塁打:松山・北浦(青)松本康・堀口・黒須(東)
暴投:2(青)

5/7 青学大二回戦 神宮 .....
青学大 602 000 100  8 38 13 8 3 2 1 0 6 0 1
東洋大 300 043 00X  10 35 13 10 7 6 1 1 8 0 0
(青)吉田0/3回1安3責・●佐々木5回9安4責・善波3回3安1責ー長谷川
(東)小美濃1/3回5安5責・千々岩3 2/3回5安3責・〇中村4 2/3回3安0責・保坂1/3回0安0責ー中島・黒須
本塁打:佐々木(青) 三塁打:中村(東) 二塁打:南淵(青)赤堀・山下・黒須(東)
捕逸:1(青)
東洋大、6点差を覆す
○…東洋大が一回の大量失点をはね返した。一回、押し出しと赤堀の二塁打で3点。五回は失策をはさんで4長短打で4点。六回には中村の三塁打を足場に3安打の3点をあげた。
青学大は、いきなり7長短打の打者一巡で6点。三回にも佐々木に本塁打が出て優位に立ったが、このため投打とも雑になり、東洋大につけ込まれた。
(『朝日新聞』昭和六十二年五月八日付朝刊)


5/12 亜大一回戦 神宮 .....
亜  大 000 001 100  2 35 10 2 5 4 0 1 10 0 1
東洋大 110 101 00X  4 30 9 4 6 7 1 0 10 1 0
(亜)●日笠4回7安3責・森2回2安1責・渡部1回0安0責・小池1回0安0責ー生田
(東)○保坂9回10安2責ー黒須・和田
本塁打:堀口・忍成(東)松本(亜) 三塁打:黒須・堀口(東) 二塁打:佐藤・生田・中本(亜)

5/13 亜大二回戦 神宮 .....
東洋大 110 000 001  3 31 7 2 1 2 1 0 4 0 0
亜  大 200 100 10X  4 29 8 4 5 2 3 1 6 0 3
(東)●定金3 1/3回2安3責・中村3 1/3回5安1責・小美濃1/3回0安0責・千々岩1回1安0責ー黒須
(亜)○川尻9回7安1責ー生田
本塁打:北口(亜) 三塁打:塩田(東) 二塁打:田中雅(亜)

5/15 亜大三回戦 神宮 .....
亜  大 000 000 010  1 28 3 1 9 2 1 1 3 0 1
東洋大 000 001 001x  2 26 9 2 5 2 4 0 4 0 0
(亜)●中本8 2/3回9安1責ー生田
(東)○保坂9回3安1責ー黒須
本塁打:松本康(東)田中雅(亜) 二塁打:蛇島(東)
東洋大は九回、二死二塁から代打の蛇島が、力投していた中本のカーブを左中間にはじき返してサヨナラ勝ちした。ろっかい、松本の本塁打で先制したが、すぐに本塁打で追いつかれ、両投手の出来からして延長ムードだっただけに価値ある一打だった。
(『朝日新聞』昭和六十二年五月十六日付朝刊)
*東洋大と駒沢大が共に勝点3となり首位に並ぶ


5/20 専修大一回戦 神宮 .....
専修大 000 000 121  4 31 8 4 6 2 6 1 8 0 0
東洋大 010 000 001  2 35 9 2 2 1 1 0 8 0 0
(専)杉山5 2/3回5安1責・竹之内1/3回0安0責・〇伊藤3回4安1責ー中津川
(東)●保坂8回7安2責・中村1回1安1責ー黒須
本塁打:長谷高(専) 二塁打:石田(東)右島(専)


5/21 専修大二回戦 神宮 .....
東洋大 005 000 001  6 39 15 6 6 3 1 0 10 1 1
専修大 021 001 000  4 32 7 4 4 2 1 1 4 0 0
(東)○保坂7 1/3回7安3責・小美濃1 2/3回0安0責ー中島
(専)●長野2 1/3回5安3責・三浦1/3回2安2責・杉山2 1/3回4安0責・竹之内4回4安1責ー中津川
本塁打:宮本・西庄(専) 三塁打:蛇島(東) 二塁打:石田(東)宮本(専)
暴投:1(東) 捕逸:1(東)


5/22 専修大三回戦 神宮 .....
専修大 300 230 100  9 39 15 9 5 4 3 0 10 1 1
東洋大 115 000 000  7 38 11 6 4 4 1 0 9 2 0
(専)杉山2 1/3回7安5責・竹之内1/3回1安1責・〇伊藤6 1/3回3安0責ー中津川
(東)保坂1/3回3安3責・●小美濃4 1/3回6安5責・中村1/3回1安0責・千々岩1 2/3回3安1責・大立2/3回1安0責・定金1 2/3回1安0責ー中島・黒須
本塁打:松本康(東)長谷高(専) 三塁打:守永・塩田(東) 二塁打:中島(東)前川・伊藤(専)
暴投:1(専)1(東)
*専修大から勝ち点を落とし、すでに勝ち点4を挙げていた駒沢大の優勝が決まった。

勝点
駒沢大9勝5敗4
専修大8勝6敗3
東洋大8勝6敗13
亜  大7勝7敗2
青学大6勝8敗2
中央大3勝9敗11



ベストナイン(満票20票)
一塁手:山下徳人=満票・初
外野手:忍成功好=13票・三回目

打撃十傑入り打者
 4位:山下15試合59打数22安打9打点1本塁打、打率・373


8月30日
東洋大学創立100周年記念招待試合(於・川越初雁球場)
東洋大学●1-2○東海大学
*大学創立100周年記念行事の一環として川越市民を中心に6500人を集め記念招待試合が行われた。
画像




















昭和62年秋・一部優勝(六回目)


9/8 中央大一回戦 神宮
東洋大 000 000 310  4 34 8 4 5 5 0 1 8 0 0
中央大 001 100 000  2 31 7 2 5 3 2 1 7 1 0
(東)○保坂9回7安2責ー中島
(中)●平田6 2/3回7安3責・石井0/3回0安0責・平田2 1/3回1安1責ー関・高瀬
本塁打:中島(東) 三塁打:忍成(東) 二塁打:関(中)守永(東)

9/9 中央大二回戦 神宮
中央大 000 000 060  6 37 13 6 1 0 1 0 5 1 0
東洋大 000 010 141x  7 32 9 7 7 1 1 1 2 0 0
(中)喜多7回4安2責・●平田1 1/3回5安5責ー関・高瀬
(東)中村7 2/3回10安4責・小美濃1/3回3安1責・〇保坂1回0安0責ー中島
本塁打:山下・守永・塩田=満塁(東)苫篠・小林(中)
捕逸:1(東)
東洋大が粘り勝ちした。4点を追う八回、一死から連続安打と四球で満塁とし、代打塩田が1-0後の直球を右へ本塁打して同点。九回は、先頭の守永が二塁打し、犠打で三進。続く中島が右中間安打して勝負を決めた。
戦後初の代打満塁本塁打
4点差を追いつく、起死回生の代打満塁本塁打を放った東洋大の塩田は「外野フライと思って走ってたら入っちゃって…。前の走者を追い抜かないようにゆっくり走りました」と会心の一打をふりかえった。
現在は二塁のポジションを、四年生の堀口と争っているだけに、「スタメンで出場できるようにがんばっている」の意気込みが殊勲打を引き出したようだ。
(『朝日新聞』昭和六十二年九月十日付朝刊)


9/22 専修大一回戦 神宮
専修大 000 000 200  2 30 7 2 3 2 2 0 5 0 0
東洋大 001 010 02X  4 29 7 4 10 3 1 1 5 0 0
(専)岡林2 2/3回3安1責・杉山2 1/3回2安1責・竹之内1回0安0責・●伊藤1 1/3回1安2責・依田2/3回1安0責ー中津川
(東)○保坂8 1/3回7安2責・小美濃0/3回0安0責・中村2/3回0安0責
本塁打:西庄(専) 三塁打:石田・山下(東) 二塁打:忍成(東)

9/23 専修大二回戦 神宮
東洋大 100 000 010  2 34 8 2 7 0 0 0 5 0 0
専修大 000 000 000  0 36 10 0 4 0 1 2 10 2 1
(東)○小美濃9回10安0責ー中島
(専)●依田7回6安1責・伊藤1/3回1安0責・杉山2/3回1安0責・竹之内1回0安0責ー中津川・南部
三塁打:山下(東) 二塁打:前川(専)
捕逸:1(専)
完封で初勝利
東洋大の小美濃が10安打を許したものの、無四球で完封勝ちした。三年生の春にベンチ入りして以来、この日が18試合目、4度目の先発。この日はフォームを変え、両手をふりあげず、胸のところから投球動作に入る形に変えた。これが成功、縦、横の二種類のカーブが、コーナーに決まり、無四球という制球のよさ。「毎回ピンチだったが、とにかく丁寧に投げた」。4連勝と波に乗る東洋大にとって、右腕・小美濃の台頭は大きい。
(『朝日新聞』昭和六十二年九月二十四日付朝刊)


9/30 青学大一回戦 神宮
東洋大 000 001 000 0  1 37 11 1 12 5 3 0 14 0 1
青学大 000 100 000 1x  2 36 10 2 5 3 1 2 11 1 1
(東)●保坂9回9安2責・小美濃0/3回1安0責ー中島
(青)吉田8 1/3回10安1責・佐々木2/3回0安0責・〇善波1回1安0責ー長谷川
本塁打:長谷川(青) 三塁打:松山(青) 二塁打:赤堀2・中島・塩田(東)

10/1 青学大二回戦 神宮
青学大 000 100 013  5 34 9 5 5 3 3 0 8 2 0
東洋大 050 000 003x  8 33 9 8 7 6 2 0 7 0 1
(青)善波1 1/3回3安5責・佐々木5 2/3回4安0責・中原1回0安0責・●吉田2/3回2安3責ー長谷川
(東)中村8 1/3回8安4責・千々岩0/3回0安0責・〇保坂2/3回1安0責ー中島
本塁打:山下=サヨナラ(東) 二塁打:守永(東)長谷川・南淵・松山(青)
暴投:1(東)
○…東洋大が青学大をかろうじてうっちゃった。同点にされた九回、二死から忍成が死球、守永の三ゴロがベースに当たる幸運な安打となって一、二塁。ここで山下が、1-1後の真ん中に入るスライダーを右翼席中段へ本塁打して勝負を決めた。
四番外され奮起
「スライダーだった。絶対に負けられない試合で打てて最高」と初めてのサヨナラ本塁打を記録した東洋大の山下はうれしそう。いつもは四番が定位置の打順だが、この日は五番。山下は「下げられて悔しかった」と奮起の一打を強調。高橋監督は勝ち試合だけに苦笑いだが、「もっと楽に勝てないものか」と本心をちらりともらす。優勝するには絶対に負けられない大事な3回戦も、山下を中心とした打線の奮起に期待をかけていた。
(『朝日新聞』昭和六十二年十月二日付朝刊)



10/2 青学大三回戦 神宮
東洋大 000 003 000  3 30 6 3 6 7 1 0 8 1 0
青学大 110 000 000  1 27 3 1 10 1 3 2 2 1 0
(東)保坂2回1安1責・〇小美濃7回2安0責ー中島・黒須
(青)●吉田5回2安1責・佐々木3回2安1責・中原1回1安0責ー長谷川
三塁打:堀口(東)
暴投:1(東) 捕逸:1(東)
好救援で優勝へ一歩前進
二回から不調の保坂を救援し、七回を被安打2、奪三振9の無失点に抑えた小美濃(四年、東亜学園)。直球とフォークボールがよく、「百点満点です」と大喜び。高橋監督も「一、二回のいやな雰囲気を小美濃が断ち切ってくれた。これで自力優勝が狙える」とべたぼめ。
(『朝日新聞』昭和六十二年十月三日付朝刊)


10/13 駒沢大一回戦 神宮
駒沢大 140 010 000  6 32 9 6 5 1 3 1 3 1 0
東洋大 000 000 001  1 31 6 1 5 2 1 1 6 0 0
(駒)○新井9回8安1責ー高柳
(東)●保坂1 1/3回7安5責・定金3 2/3回2安1責・中村3回0安0責・吉野1回0安0責ー黒須
本塁打:野村謙(駒)
暴投:2(青)

10/14 駒沢大二回戦 神宮
東洋大 001 022 000  5 28 8 5 7 7 4 0 7 1 3
駒沢大 101 000 000  2 32 4 2 4 0 1 1 4 1 0
(東)○小美濃9回4安2責ー黒須
(駒)●近藤5回5安3責・石平1回2安2責・田村1回0安0責・八木2回1安0責ー高柳
本塁打:守永・小美濃(東) 二塁打:狐塚(駒)
捕逸:1(青)
…勝ち点3で青学大とともに首位をいく東洋大は、小美濃が完投にダメ押しの2点本塁打と投打に活躍して駒大に快勝。
大きな勝利
東洋大の主将・守永が逆転の左本塁打して大喜び。本塁打したあとの守備位置につく時、今季一番の入りの応援席から「いいぞ、守永!」の声援を受け、「こんないい気分になれるならもう一本打っても悪くないな」。3回戦に勝つと、勝ち点4で単独首位になるだけに、「この一勝は大きい」と守永は、3季ぶりの優勝へむけて自信を深めていた。
(『朝日新聞』昭和六十二年十月十五日付朝刊)


10/22 駒沢大三回戦 神宮
駒沢大 000 000 000  0 32 8 0 5 1 1 0 7 0 3
東洋大 000 200 00X  2 29 3 2 8 2 0 2 5 0 0
(駒)●新井6回3安0責・近藤1回0安0責・田村2/3回0安0責・八木1/3回0安0責ー高柳
(東)○小美濃9回8安0責ー黒須
二塁打:黒須
○…東洋大は四回、一死後、忍成が遊ゴロ失と投手の一塁けんせい悪投で二進、守永は三ゴロ一塁悪送球で一、三塁。山下敬遠の四球で満塁から、黒須が、外角球を右翼線二塁打、この2点が決勝点となった。駒大はこれまで11試合で4失策とリーグ一の堅守をみせていたが1イニングで3失策と乱れた。
(『朝日新聞』昭和六十二年十月二十三日付朝刊)

*勝ち点4で単独首位に立つ

10/28 亜大一回戦 神宮
東洋大 010 000 020  3 36 11 3 11 4 1 0 11 1 2
亜  大 041 000 00X  5 28 8 4 4 4 3 1 6 3 0
(東)●小美濃2 1/3回5安3責・中村3 2/3回2安0責・保坂1回0安0責・吉野1回1安0責ー黒須・中島
(亜)東山2回4安1責・〇小池3 1/3回3安0責・森田3回3安2責・森2/3回1安0責ー生田・岩本
本塁打:若林(亜) 二塁打:生田2(亜)守永・石田(東)
捕逸:1(亜)
東洋大、3季ぶり優勝
    青学大、敗れ決まる
遅咲き主戦小美濃が殊勳者

第2試合の青学大-中大戦。中大の1-0で九回、青学大の攻撃も二死。中大が勝てば東洋大の優勝が決まる。しかし、主将の南淵が執念を見せて中前安打。「いやな芽がでてきたな」とスタンドで見ていた東洋大の高橋監督。が、代走の奈良原が投手のけん制で刺されて試合終了。
その瞬間、同監督は静かに笑った。「ほっとしましたよ」。まわりで見ていた関係者から「おめでとう」と握手攻め。このあと試合があるためロッカーへ行ったが、うれしさからか、ロッカー室を間違えてだれもいない第二ロッカーへ。「いやあ、まいったなあ」と照れ笑い。
優勝は六度目だが、スタンドで味わうVは初めて。「小美濃がよく投げてくれました」と同監督は遅咲きのエースを殊勳者の一人にあげた。春は保坂一人に頼ったところがあったが、今季は小美濃がノーワインドアップにフォームを変えて、専大2回戦でリーグ戦初勝利を完封で飾った。それ以後、負けると勝ち点を落とす大事な試合(青学大3回戦、駒大2回戦)で勝ち投手となり、東洋大を優勝へと導いた。また、この日、都内のホテルで開かれた「東洋大学創立百周年記念式典」からかけつけた田中栄次理事長のいう「打線の粘り」も見逃せない。中大2回戦では塩田が代打満塁本塁打、青学大2回戦では山下が、駒大2回戦では守永もそれぞれ本塁打して逆転勝ちした。
百周年に花を添えた優勝だったが、亜大に負けて監督も選手も渋い表情。「こんなことではだらしない。最後だし、きちんとしたゲームをやろう」と、同監督は手綱を締めた。
(『朝日新聞』昭和六十二年十月二十九日付朝刊)


10/29 亜大二回戦 神宮
亜  大 000 031 100  5 33 7 5 7 3 1 1 5 2 0
東洋大 101 010 000  3 32 8 2 6 5 1 0 8 1 1
(亜)与田4回5安2責・渡部2/3回1安1責・〇川尻4 1/3回2安0責ー生田
(東)保坂4 2/3回3安0責・●定金2 1/3回3安2責・中村2回1安0責ー黒須・中島
本塁打:北口・川尻(亜) 二塁打:生田(亜)塩田・福田(東)
暴投:1(亜)


勝点
東洋大 8勝4敗4
駒沢大 8勝5敗13
青学大 8勝6敗3
専修大 5勝7敗 2
亜  大 5勝7敗 2
中央大 4勝9敗 11



表彰選手・ベストナイン(満票19票)
最高殊勲選手
小美濃武芳投手=満票・初

ベストナイン
三塁手:山下徳人=16票・初(但し、一塁手として一回、通算二回目)
外野手:守永克巳=18票・初

打撃十傑入り打者
 6位:守永12試合42打数14安打5打点2本塁打、打率・333
 9位:山下12試合39打数12安打8打点2本塁打、打率・308




第十八回明治神宮野球大会(三回目出場:準決勝敗退)
11月7日:二回戦
東 洋 大020 101 002  6
岡山商大 000 000 000  0

(東)小美濃ー黒須
(岡)吉田ー藤井利
三塁打:忍成(東) 二塁打:黒須・忍成・川谷・守永(東)


11月8日:準決勝
東洋大000 000 002  2
筑波大001 000 101x  3
(東)保坂・小美濃・中村・定金・千々岩ー黒須
(筑)渡辺ー島田
三塁打:西本(東) 二塁打:島田(筑)

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