猫面冠者Ⅱ

主に東洋大学を中心に野球・駅伝などの記録・歴史・エピソードなどなど…。

東洋大学野球部の歴史-戦後編30:昭和58(1983)年

2014-02-09 22:44:00 | インポート
昭和58年の出来事
 1月:第59回箱根駅伝7位
    :全日本フィギュアスケート選手権で青谷めぐみが2位
 5月:全日本弓道大会で団体3位
    :東日本大学空手道選手権で団体2位
    :レスリング部、世界エスポアール選手権・グレコローマン57kg級の飯森勇次と87kg級山口真一が優勝
 7月:全日本学生空手道選手権、個人・型の部で丸山秀人3位
    :空手道糸東会全国大会で団体優勝
 8月:体操部、全日本学生新体操選手権で団体3位
 9月:中国社会科学院より研究者視察団来校、講演会などの歓迎行事開催
10月:日本学生陸上対抗選手権、男子三段跳びで田中秀明2位
    :ローラースケート部、全日本学生ローラースケート選手権で総合2位
11月:白山社会学会発足総会開催

主なメンバー
守備 氏名 出身校 学年
仁村徹 上尾
安野健二 今治西
野崎和士 取手二
大沢一弘 今治西
北島広行 豊南
小金沢真一 岩村田
弘田旬 明徳
日野伸一 上尾
高津勇司 川之江
小沼慎寿 佐野商
添田幸次 学法石川
森浩之 PL学園
福田治男 上尾
山口敏弘 東洋大姫路
仁村健司 上尾
甲田高樹 江戸川学園取手
西口雅也 PL学園
遠山実 上尾
島沢真 東洋大姫路
福島雅也 熊谷商
松本治 PL学園
田中泰 東洋大姫路
前原尚 興南
蛭田広則 東洋大姫路
長堀肇 上尾
小野忠史 PL学園
角田徹 上尾
谷田裕哉 浜田
市川司郎 上尾
川合隆文 相可
篠原勝 川之江
成宮正浩 上尾
田中和宏 銚子商
内藤雅人 静岡学園




昭和58年春・一部四位

4/12 亜大一回戦 神宮
東洋大 000 001 000  1 30 5 1 4 5 0 0 7 0 2
亜  大 101 000 00X  2 28 4 2 7 0 3 2 3 0 1
(東)●仁村徹8回4安1責ー高津
(亜)○赤羽9回5安1責ー滝沢
本塁打:長堀(東) 二塁打:鎌田2(亜)山口・小野(東)

4/13 亜大二回戦 神宮
亜  大 020 102 010  6 32 10 5 2 3 4 0 6 3 0
東洋大 000 000 000  0 31 6 0 7 4 1 1 9 1 2
(亜)○土手本9回6安0責ー滝沢
(東)●仁村徹4回4安3責・野崎1 0/3回2安2責・北島3回2安1責・日野1回2安0責ー高津・森
本塁打:宇佐美・古川(亜) 
暴投:1(東)

4/19 駒沢大一回戦 神宮
東洋大 000 010 031  5 32 8 3 7 8 2 0 10 2 1
駒沢大 000 000 000  0 32 6 0 5 0 0 0 5 1 1
(東)○仁村徹9回6安0責ー森
(駒)●鍋島5回3安1責・助川2 2/3回2安2責・白井宏1/3回0安0責・片瀬1回3安1責ー吉村・木原・高橋
本塁打:仁村徹(東) 三塁打:小野(東) 二塁打:市川(東)
暴投:1(駒) 捕逸:1(駒)
「中五日」の江川君どうする
40連投・仁村徹が完封
仁村徹「勝てば疲れ感じない
○…東洋大の大黒柱、仁村徹投手が投打の立役者となった。投げては今シーズン初白星の完封勝ちで現役最多勝の23勝目。打っては先制の左翼ホーマー。「打った方がうれしい?それとも完封勝ちの方?」の質問には「そのどっちより、チームが勝ったのがうれしい」と主将らしく強調した。この日で、仁村は東洋大に入学以来、78試合中60試合に登板したことになる。しかも、56年秋の国士大二回戦以来、なんと40試合連続登板という超人ぶり。その間の成績は17勝10敗。対駒大戦では5勝1敗を記録した。40連投については「勝てば疲れを感じない。毎試合行くつもりでいるが、野崎や北島あたりが伸びてきて、解放されたいのも事実」と話していた。
(『毎日新聞』昭和五十八年四月二十日付朝刊)


4/20 駒沢大二回戦 神宮
駒沢大 000 000 010  1 33 7 1 3 3 1 0 9 1 0
東洋大 100 200 01X  4 31 9 4 6 2 2 1 7 1 1
(駒)●鍋島6 1/3回7安3責・河野2/3回0安0責・白井宏1回2安1責ー吉村
(東)○北島7 1/3回6安1責・仁村徹1 2/3回1安0責
三塁打:小野(東) 二塁打:角田・西口(東)前田(駒)
捕逸:1(東)


5/4 日本大一回戦 神宮
東洋大 000 400 020  6 37 10 5 5 4 1 2 9 3 0
日本大 011 003 000  5 34 11 5 3 4 2 0 8 2 1
(東)仁村徹6回9安5責・〇野崎1 1/3回1安0責・北島2/3回0安0責・日野1回1安0責ー森・高津
(日)石井6回6安4責・●宗像3回4安2責ー宇田川
本塁打:磯上(日) 三塁打:福田(東)磯(日) 二塁打:石井・針金・若井(日)
ボーク:1(日)
四度目の正直
○…東洋大の勝利を呼び込んだのは、代打・篠原(川之江高、四年)の2点適時打。「森が当たっていなかったのであそこ(八回二死満塁)で出番があると思っていた。フルカウントからもストレートが低めだったが、初めから真っすぐをを狙っていた」
駒大のエース鍋島とは高校時代の同期で、三番を打っていたという篠原も大学入学後は代打で3回出場しただけ。「その3回ともぜんぜんダメでした」という篠原にとってはうれしい初の殊勲打となった。
(『毎日新聞』昭和五十八年五月五日付朝刊)


5/5 日本大二回戦 神宮
日本大 001 000 010  2 35 10 2 6 1 1 3 8 1 0
東洋大 010 000 000  1 31 8 1 4 2 1 0 6 1 1
(日)○石井9回8安1責ー宇田川
(東)●日野9回10安2責ー高津
二塁打:宇田川・若井・和田(日)
*仁村徹投手の連続試合登板途切れる

5/6 日本大三回戦 神宮
東洋大 000 101 020  4 34 10 3 5 2 2 2 7 2 3
日本大 000 050 00X  5 29 8 3 2 1 2 2 3 1 0
(東)●仁村徹4 2/3回7安0責・野崎1/3回0安0責・日野3回1安0責ー森
(日)○石井7回10安4責・宗像2回0安0責ー宇田川
二塁打:松本(日)山口(東)
暴投:2(日)

5/10 中央大一回戦 神宮
東洋大 021 000 301  7 38 12 7 6 4 0 0 8 0 0
中央大 000 010 001  2 36 10 2 5 1 0 1 8 2 1
(東)○仁村徹9回10安2責ー森
(中)●谷津田伸3回4安3責・入山2回1安0責・宮坂2回4安3責・亀田2回3安1責ー安間
本塁打:田中泰・山口(東) 三塁打:長堀(東) 二塁打:服部・小原2・小阪田(中)市川・田中泰・森(東)
捕逸:1(日)

5/11 中央大二回戦 神宮
中央大 500 000 200  7 40 15 7 0 2 0 1 8 1 1
東洋大 010 000 300  4 34 8 3 3 6 1 2 10 1 0
(中)○入山6 1/3回6安4責・谷津田伸2 2/3回2安0責ー安間
(東)●日野1 1/3回5安5責・北島4 2/3回7安2責・大沢1回2安0責・安野1回1安0責・野崎1回0安0責ー森・小沼
三塁打:尾上(中) 二塁打:安間・小阪田・鈴木智・西原(中)小野2・市川・小沼(東)

5/12 中央大三回戦 神宮
東洋大 020 001 100  4 36 9 4 4 4 2 1 10 2 0
中央大 200 000 001  3 32 7 3 4 1 1 0 4 2 1
(東)○仁村徹9回7安3責ー森・高津
(中)入山3回4安2責・●谷津田伸5回5安2責・宮坂1回0安0責ー安間
本塁打:岡部2(中) 三塁打:田中泰(東) 二塁打:角田・市川・小野(東)
ボーク:1(東)


5/24 専修大一回戦 神宮
専修大 000 000 200 003  5 42 7 3 5 8 1 4 10 5 3
東洋大 001 000 010 000  3 38 6 1 5 3 2 1 5 2 2
(専)○山本一12回6安1責ー梅原
(東)仁村徹7回4安2責・安野2 1/3回0安0責・●日野2 2/3回3安1責ー高津・森・遠山
本塁打:野口(専) 三塁打:梅原(専)
暴投:1(専)

5/25 専修大二回戦 神宮
東洋大 010 000 020  3 36 7 3 9 1 0 0 7 1 2
専修大 006 120 00X  9 37 15 8 2 6 2 1 12 6 2
(東)●北島2 2/3回6安4責・野崎1/3回2安1責・安野3回5安3責・大沢2回2安0責ー森・遠山・高津
(専)○宮下9回7安2責ー梅原
本塁打:小野(東) 三塁打:山口(東) 二塁打:田中泰(東)荻原・菊川・下崎(専)
暴投:2(東) 捕逸:1(専)


勝点
駒沢大 8勝 2敗 4
日本大 8勝 4敗 1 4
亜  大 5勝 6敗 2
東洋大 5勝 7敗 2
中央大 5勝 8敗 1 2
専修大 4勝 8敗 1



ベストナイン(満票18票)
一塁手:長堀  肇=16票・初(但し、外野手で二回受賞・通算三回目)
外野手:小野忠史=10票・初

打撃十傑入り打者
 3位:小野12試合45打数17安打5打点1本塁打、打率・378
 6位:長堀12試合45打数14安打3打点1本塁打、打率・311



昭和年58秋・一部三位


9/13 国士大一回戦 神宮
東洋大 012 100 010  5 34 8 5 5 3 1 2 6 1 2
国士大 000 000 000  0 29 4 0 5 0 0 0 2 1 1
(東)○仁村徹9回4安0責ー高津・森
(士)●長富4回5安4責・関1 2/3回1安0責・松浦2 1/3回1安1責・亀岡1回1安0責ー小林・甲斐
本塁打:西口・山口(東) 二塁打:長堀(東)

9/14 国士大二回戦 神宮
国士大 010 000 000  1 31 10 1 5 2 3 0 8 2 1
東洋大 000 100 001x  2 33 9 2 8 3 2 0 11 3 0
(士)●里木8 1/3回9安1責ー甲斐・尾林
(東)北島6回7安1責・日野2/3回1安0責・〇仁村徹2 1/3回2安0責ー高津
二塁打:田中泰・日野(東)

9/20 駒沢大一回戦 神宮
駒沢大 000 310 000  4 33 10 4 1 1 2 2 5 0 0
東洋大 000 300 000  3 25 4 3 11 5 2 1 2 0 0
(駒)○鍋島9回4安3責ー吉村
(東)●仁村徹9回10安4責ー高津・森
本塁打:吉村(駒)山口(東) 二塁打:小野(東)白井一(駒)
暴投:1(駒)

9/21 駒沢大二回戦 神宮
東洋大 000 000 000  0 30 4 0 8 6 0 1 9 0 0
駒沢大 004 000 00X  4 31 10 4 0 1 0 1 4 1 0
(東)●野崎2 1/3回4安4責・仁村徹5 2/3回6安0責ー高津・森
(駒)○河野9回4安0責ー吉村
二塁打:宮本(駒)
暴投:1(駒)

10/6 中央大一回戦 神宮
東洋大 000 000 100  1 28 4 1 6 4 1 0 5 2 1
中央大 001 000 001x  2 33 6 2 3 2 0 1 7 1 0
(東)●仁村徹8 2/3回6安2責ー高津・森
(中)○谷津田伸9回4安1責ー安間
本塁打:鈴木智(中)山口(東) 三塁打:安間(中)

10/7 中央大二回戦 神宮
中央大 012 200 000  5 31 8 5 3 3 3 1 5 4 1
東洋大 110 000 002  4 32 8 4 6 5 1 0 7 0 1
(中)○牛尾守8 2/3回8安4責・谷津田伸1/3回0安0責ー安間
(東)●仁村徹3 2/3回5安3責・日野5 1/3回3安0責ー森・高津
本塁打:鈴木智・安間(中)仁村健(東) 二塁打:山口(東)

10/12 日本大一回戦 神宮
日本大 000 000 000  0 29 5 0 3 2 1 1 5 0 0
東洋大 010 000 01X  2 27 7 2 3 4 2 3 7 1 0
(日)●石井8回7安2責ー宇田川
(東)○仁村徹9回5安0責ー森
二塁打:石井(日)

10/13 日本大二回戦 神宮
東洋大 200 001 310  7 34 9 7 5 7 1 1 8 1 1
日本大 000 300 100  4 30 7 3 8 3 1 1 3 0 0
(東)日野3 2/3回5安2責・〇野崎5 1/3回2安1責ー森
(日)●三富7回9安2責・市原2/3回0安1責・山田1 1/3回0安0責ー大束
三塁打:山口(東) 二塁打:西口・山口(東)定岡・針金・山口(日)
…東洋大はエース・仁村徹が登板しない試合に勝ったのは五十六年春の対亜大二回戦以来。この後チームは前日の対日大一回戦まで35勝しているが、仁村徹はこの全試合にマウンドを踏んでいる。
(『毎日新聞』昭和五十八年十月十四日付朝刊)


10/18 亜大一回戦 神宮
亜  大 000 000 000  0 28 1 0 4 1 0 0 2 2 1
東洋大 000 000 14X  5 30 7 4 3 4 1 0 6 1 0
(亜)●三原昇7 2/3回7安4責・角田1/3回0安0責ー滝沢・倉田
(東)○仁村徹9回1安0責ー森
三塁打:西口(東) 二塁打:仁村健(東)
仁村徹(東洋大)大魚逃がす
九回一死まで無安打無得点

○…「これが最後のマウンドになるかも知れないし、やりたかった」と東洋大の仁村徹投手はため息まじりに悔しがった。八回を終わって1四球だけの無安打。内外角の制球がバツグンに良かったうえ、緩急をつけた投球に亜大は手も足も出なかった。
リーグ8度目、7人目のノーヒットノーラン達成も時間の問題と思われた矢先の九回一死後、左の荻原の初球、89球目を右前に痛打され、あと2人というところで惜しくも涙をのんだ。
「狙っていたが、九回は真っすぐが真ん中にいってしまった」と落胆の色を隠せない仁村徹だったが、とにかく今季4勝目で通算30勝にあと1勝。しかも四年の仁村徹にとってチャンスはあと1試合しかない。「先発でも救援でもなんでもいい。できれば30勝したい」と最後の試合にかけていた。
(『毎日新聞』昭和五十八年十月十九日付朝刊)


10/20 亜大二回戦 神宮
東洋大 100 000 000  1 32 6 1 6 3 2 1 9 0 1
亜  大 204 300 00X  9 28 8 7 4 6 3 0 4 3 1
(東)●野崎2 2/3回3安6責・弘田1 1/3回3安1責・日野3回2安0責・神藤1回0安0責ー森・高津
(亜)○三原昇9回6安1責ー滝沢
三塁打:荻原(亜) 二塁打:長堀(東)滝沢・荻原(亜)

10/25 亜大三回戦 神宮
亜  大 030 003 010  7 35 12 6 5 3 2 2 6 4 1
東洋大 000 102 000  3 31 7 3 4 6 0 0 7 1 2
(亜)阿波野4回3安1責・弓田1 0/3回3安2責・〇三原昇4回1安0責ー滝沢・浅井
(東)●仁村徹9回12安4責ー森・高津
本塁打:小野(東) 二塁打:荻原2・谷岡(亜)仁村徹(東)
捕逸:1(亜)
仁村徹「30勝」逃す
○…「30勝」を逃した東洋大の仁村徹は「いつもの亜大と違って伸び伸び打ってきた。まいりました」と完敗だっただけにサバサバした表情。「肩が痛く、練習を休んだので、カンが狂ってコースが甘くなった」と言う。大学4年間で75試合に登板したことになるが「ずいぶん投げましたね」と感慨深げ。将来については「一応プロに行きたいと思っているんですが、まだわかりません」。就職もまだ決めておらず、プロ入りの希望は強そう。
(『毎日新聞』昭和五十八年十月二十六日付朝刊)


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42試合連続登板:仁村徹投手

勝点
駒沢大 10勝 2敗 5
中央大 6勝 4敗 3
東洋大 5勝 6敗 2
日本大 5勝 7敗 2
亜  大 5勝 7敗 2
国士大 3勝 8敗 1



ベストナイン(満票27票)
遊撃手:山口敏弘=満票・初

打撃十傑入り打者
10位:山口11試合34打数11安打8打点3本塁打、打率・324



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