まるで「テレフォンショッキング」か「美人数珠つなぎ」のごとく、延々と続いている「就寝前の漫画読書」。これまでこのブログでも要所要所でその履歴を紹介しておりますが、現在…というかこの夏に入ってからは、ずっと内田春菊さんの作品群が続いております。
内田春菊さんと言えば、私の膨大な漫画図書館の中でも、同一作家でもっとも所有冊数の多い作家さんの一人で、初めてその作品と出会った大学時代から、発表される多くの新作をその都度追い続けている大好きな作家さんです。「シーラカンスOL」の空気感に新鮮な癒し感じたり、「目を閉じて抱いて」に大きな衝撃を受けたり、常に新しい刺激を与えてくれる内田さんの作品ですが、その発表作も膨大なのでいまだに全ての本を手に出来てはいないのが現状。初期作に頻繁に登場する日常クンや川上クンなどのキャラに、スターシステムの要素が感じられたりすることも魅力のひとつですが、数々の作品で内田さんの実在のお知り合いがキャラとして登場したりするのも特筆すべき点です。中でも私の大学時代の1年先輩で、同じ部にも在籍しておられたタナカカツキさんが、ちょくちょく内田さんの漫画の中に登場することはもっとも親近感を感じるポイントのひとつ。「ストレッサーズ」という90年代の作品では、かなりの頻度で先輩の顔を見ることが出来、読む度になんとなく嬉しい気持ちになれる一冊となっています。
一般的には「南くんの恋人」が有名な作品かもしれませんが、私にとっては「私たちは繁殖している」がやはり内田さんの全てですね。とにかくさりげなく出産と育児に関する情報量が凄いです。また文庫本サイズでの再販も多い内田さんの本ですが、やはり素敵な装丁の多い大型本が素敵です。この「私たちは繁殖している」に関しては、立花ハジメさんのデザイン。私にとっては大好きな二人のクリエイターの豪華すぎる共演本でもあります。