野口体操「腕立てバウンド」
5月15日、16日、朝日カルチャー野口体操講座 で、ひさかたぶりに「腕立て伏臥の弾みあがり」と「腕立てバウンド」を基礎から応用(さまざまなヴァリエーション)までを取り上げた。
気づくと、かけた時間は30分を越えていた。
実は、最近の数年間は、この運動を全く避けてたわけではなかったが、時間をかけて扱うことはできなかった。
朝日カルチャーはともかく、各大学の授業などでは、新学期の始まり時期に、いくつものクラスで学生を前に無理をして実演して見せた。そのために、毎年のこと終わった後に腕や腹筋の痛みに悩まされていた。五十肩を悪化させていたのが実情であった。
昨年の秋頃から五十肩の痛みが取れてきた。そこで今回は、腹を据えて、しっかりお伝えしようと試みたのが一昨日の土曜日と昨日の日曜日の講座であった。
不安を抱えながらも、このテーマを取り上げたいと思ったのは先週初めのことだった。
実際に行ってみて翌日に痛みが出たら、日曜日は他のテーマにしようと思案していた。
土曜日に決行。レッスンを終えて、住友ビルと出て歩き出した途端に、足を中心に体が軽くなっていることに気づいた。いつも以上に、ひょいひょいと歩ける軽い体の状態になっていた。
それでも一晩寝て起きて、どうなるか一抹の不安は否めなかった。
さて、日曜日に目覚めたその時に、痛みは感じなかった。
朝食の後、軽く体操をしてみた。
「どこも痛くない!」
「よっしゃ!」
二日続けて「腕立て伏臥の弾みあがり」と「腕立てバウンド」「腕立てバウンド・ヴァリエーション」を自分でもしっかり動いて、説明もした。
「かなりの運動量ですね」
二日とも、終わった後の感想をいただいた。
本日、17日月曜日の朝のこと。
体を点検してみると、腕も腹筋の背筋も痛みを感じることはなかった。
まさしく「おかげさま」「ありがたい」その二言。
痛みがない人生は、極楽である。
かくして、五十肩の後、72歳にしていただいたご褒美に、嬉しさを隠せない自分がいます。
花より団子、いやいや・・・・花より楽に動けるカラダ!
老いと向かい合うこれからが、「私の野口体操」の正念場なのかも・・・・・。