梅雨の晴れ間、雨上がりの町を歩いていると‘くちなし’の匂いが漂ってきていた。匂いについて遠回りすることがある。
どこからともなく誘う匂いの所在を突き止めるたくなるのだ。
たどり着いてみると、ほとんどが庭に植えられている‘くちなし’は、花が大きくてよくそだっている。
しかし、原種に近いものの花は小ぶりだ。
野口先生の庭の‘くちなし’も、我が家の鉢植えのものも、花は小さかった。
それでも香りは負けてはいない。
さて、昨年、青虫にすっかり丸坊主にされた鉢植えの葉が、最近になって緑をすっかり回復した。ここまでくれば、もう大丈夫だ。
実は、ほとんどダメかと諦めかけていた。
しかし、雨と気温の高い日と梅雨の晴れ間の太陽で、しっかり育てられたのである。
花は無理だった。
しかし、青虫が未だに現れていないから、このまま食べられないですめば、来年はきっと咲くだろう。今から祈っているのだ。
今年は青虫だけでなく、他の虫も少ない。
4月の降雨量は多かった?
また、その後も雨が降る日が多いのではないだろうか。
新しい‘くちなし’の葉の緑は、とても濃い色をしている。
これから本格的な夏に向かって、まだまだ成長するだろう。
鬱陶しい季節に、この花の香りは、滅入りそうな気持ちをそっと包み込んで、やさしく撫でてくれる。
そして暮れかかった気配の中で咲く白い花は、香り同様に清楚である。
どこからともなく誘う匂いの所在を突き止めるたくなるのだ。
たどり着いてみると、ほとんどが庭に植えられている‘くちなし’は、花が大きくてよくそだっている。
しかし、原種に近いものの花は小ぶりだ。
野口先生の庭の‘くちなし’も、我が家の鉢植えのものも、花は小さかった。
それでも香りは負けてはいない。
さて、昨年、青虫にすっかり丸坊主にされた鉢植えの葉が、最近になって緑をすっかり回復した。ここまでくれば、もう大丈夫だ。
実は、ほとんどダメかと諦めかけていた。
しかし、雨と気温の高い日と梅雨の晴れ間の太陽で、しっかり育てられたのである。
花は無理だった。
しかし、青虫が未だに現れていないから、このまま食べられないですめば、来年はきっと咲くだろう。今から祈っているのだ。
今年は青虫だけでなく、他の虫も少ない。
4月の降雨量は多かった?
また、その後も雨が降る日が多いのではないだろうか。
新しい‘くちなし’の葉の緑は、とても濃い色をしている。
これから本格的な夏に向かって、まだまだ成長するだろう。
鬱陶しい季節に、この花の香りは、滅入りそうな気持ちをそっと包み込んで、やさしく撫でてくれる。
そして暮れかかった気配の中で咲く白い花は、香り同様に清楚である。