新井英夫さんが、FBシェアしていた古今亭志ん生の「寝床」を聞き終わって、このブログを書きはじめている。
酔っぱらった落語もいい。
「寝床」の枕で、「火の用心さっしゃらしょう」
志ん生の声が夜空に響く声が心地いい。
それも昔。。。。。
今年から、わが町の夜回りも、紫檀の拍子木はお蔵入りとなった。
理由は苦情。
拍子木の音がうるさいと言われた、と。
25日から29日の5日間、夜8時だというのに、どんな人がうるさいとおもうのだろうか?
以前は、9時からと10時過ぎの二回も回ったときがあった。
それも昔。。。。。。
しかたがないので、紫檀に較べて響かない2本の拍子木で、回っていた。
二十数人が二手に分かれる。
途中からさらに二手に分かれるが、5分ほどでまた合流する。
拍子が鳴らないと、バラバラで声を合わせようにも、合わせられない。
そこで両手で腿を「トン トン トントン」と叩いて、合わせるようにしていた。
最後の29日は、掌サイズの木魚を託された奥さんが、私にそれを手渡してくれた。
小さくても一人前の音がでる。
「南無阿弥陀仏?」
「南無妙法蓮華経?」
「それはないよね。もっと苦情がでそう」(笑)
木魚一つで、声がそろう。
世の中、窮屈になったねー。
2017年大みそか、朝日新聞「天声人語」に、除夜の鐘が“うるさい”“いつまでついているんだ”と苦情がきて、昼間につき終わってしまうお寺さんがある話があった。
この話は、何年か前にニュースで知っていたが、それならいっそやめてしまうしかないではないか。
町から物売りの声が消えて久しい。
わが町も拍子木も鳴らせず、声も出せず、その前に高齢化の波で担う人がいなくなってしまうかも。
年末の火の番の声も聞けなくなる日も遠くないかもしれない。
本日は、大つごもり。
一葉が描いた明治の世も、はるか昔。。。。。。
あまりに、遠くなった。
さて、石之助は何処へ。。。。。
青空文庫より
お峰が引出したるは唯二枚、殘りは十八あるべき筈を、いかにしけん束のまゝ見えずとて底をかへして振へども甲斐なし、怪しきは落散おちちりし紙切れにいつ認めしか受取一通。
(引出しの分も拜借致し候 石之助)
さては放蕩かと人々顏を見合せてお峰が詮議は無かりき、孝の餘徳は我れ知らず石之助の罪に成りしか、いや/\知りて序に冠りし罪かも知れず、さらば石之助はお峰が守り本尊なるべし、後の事しりたや。
(明治二十七年十二月「文學界」 明治二十九年二月「太陽」再掲載)
全文読めます。
酔っぱらった落語もいい。
「寝床」の枕で、「火の用心さっしゃらしょう」
志ん生の声が夜空に響く声が心地いい。
それも昔。。。。。
今年から、わが町の夜回りも、紫檀の拍子木はお蔵入りとなった。
理由は苦情。
拍子木の音がうるさいと言われた、と。
25日から29日の5日間、夜8時だというのに、どんな人がうるさいとおもうのだろうか?
以前は、9時からと10時過ぎの二回も回ったときがあった。
それも昔。。。。。。
しかたがないので、紫檀に較べて響かない2本の拍子木で、回っていた。
二十数人が二手に分かれる。
途中からさらに二手に分かれるが、5分ほどでまた合流する。
拍子が鳴らないと、バラバラで声を合わせようにも、合わせられない。
そこで両手で腿を「トン トン トントン」と叩いて、合わせるようにしていた。
最後の29日は、掌サイズの木魚を託された奥さんが、私にそれを手渡してくれた。
小さくても一人前の音がでる。
「南無阿弥陀仏?」
「南無妙法蓮華経?」
「それはないよね。もっと苦情がでそう」(笑)
木魚一つで、声がそろう。
世の中、窮屈になったねー。
2017年大みそか、朝日新聞「天声人語」に、除夜の鐘が“うるさい”“いつまでついているんだ”と苦情がきて、昼間につき終わってしまうお寺さんがある話があった。
この話は、何年か前にニュースで知っていたが、それならいっそやめてしまうしかないではないか。
町から物売りの声が消えて久しい。
わが町も拍子木も鳴らせず、声も出せず、その前に高齢化の波で担う人がいなくなってしまうかも。
年末の火の番の声も聞けなくなる日も遠くないかもしれない。
本日は、大つごもり。
一葉が描いた明治の世も、はるか昔。。。。。。
あまりに、遠くなった。
さて、石之助は何処へ。。。。。
青空文庫より
お峰が引出したるは唯二枚、殘りは十八あるべき筈を、いかにしけん束のまゝ見えずとて底をかへして振へども甲斐なし、怪しきは落散おちちりし紙切れにいつ認めしか受取一通。
(引出しの分も拜借致し候 石之助)
さては放蕩かと人々顏を見合せてお峰が詮議は無かりき、孝の餘徳は我れ知らず石之助の罪に成りしか、いや/\知りて序に冠りし罪かも知れず、さらば石之助はお峰が守り本尊なるべし、後の事しりたや。
(明治二十七年十二月「文學界」 明治二十九年二月「太陽」再掲載)
全文読めます。