短刀 兼常
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/91/73e062b3a44340db62137d63f7dcd3f1.jpg)
短刀 銘 兼常
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/30/7028ceb82f09c758d2c4789230d2df20.jpg)
美濃国では孫六兼元や和泉守兼定(のさだ)に次ぐ上手として知られる兼常の、鎌倉時代の粟田口や来などの短刀を手本としたものであろう、引き締まった姿格好の短刀。板目鍛えの地鉄は地景を伴って肌起ち、淡い映りが棟よりに現れる。これが室町後期の美濃物の特徴的な地鉄。直刃仕立ての焼刃は、匂口が引き締まって端正に刃先に沿い、帽子は小丸にわずかに刃側に倒れて返る。この緊張感に満ち満ちた、細く鋭い構成線こそが美濃物の直刃の魅力。光を受けては明るく冴え、刃境から地側にも淡く匂いが広がり、繊細な筋上の働きが観察される。
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短刀 銘 兼常
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美濃国では孫六兼元や和泉守兼定(のさだ)に次ぐ上手として知られる兼常の、鎌倉時代の粟田口や来などの短刀を手本としたものであろう、引き締まった姿格好の短刀。板目鍛えの地鉄は地景を伴って肌起ち、淡い映りが棟よりに現れる。これが室町後期の美濃物の特徴的な地鉄。直刃仕立ての焼刃は、匂口が引き締まって端正に刃先に沿い、帽子は小丸にわずかに刃側に倒れて返る。この緊張感に満ち満ちた、細く鋭い構成線こそが美濃物の直刃の魅力。光を受けては明るく冴え、刃境から地側にも淡く匂いが広がり、繊細な筋上の働きが観察される。