刀 忠廣
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刀 肥前國住藤原忠廣寛永十五年二月吉日
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忠吉の子で二代目を襲った忠廣の、近江大掾受領前の瑞々しい作。肥前肌の完成の魅力がこの刀に溢れている。小板目鍛えの地鉄は微塵に、しかも綺麗に揃って詰み、微細な地沸が全面に叢なく付いて冴えわたる。初代の少々古風な肌合いとは趣を違え、新鮮な味わいがあろう。父初代忠吉が没したのは六年前で十九歳のとき。寛永十五年は忠廣二十五歳であり、若くして肥前鍋島家の産業でもあった刀造りの中心となるべく努力と研鑽を極めた結果であろうが、このような美しい地鉄を生み出す感性は、まさに天性のもの。
刃文は、わずかに逆ごころのある足を伴う直刃。沸深く明るく、刃中には二重刃のように淡い沸の帯が流れ、これに足と葉が絡んで美しい景観を造り出している。帽子は掃き掛けを伴う端正な小丸返り。鎌倉時代山城物を手本としてその再現に突き進んだ結果、このような独特の世界に至ったというべきであろう。
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忠吉の子で二代目を襲った忠廣の、近江大掾受領前の瑞々しい作。肥前肌の完成の魅力がこの刀に溢れている。小板目鍛えの地鉄は微塵に、しかも綺麗に揃って詰み、微細な地沸が全面に叢なく付いて冴えわたる。初代の少々古風な肌合いとは趣を違え、新鮮な味わいがあろう。父初代忠吉が没したのは六年前で十九歳のとき。寛永十五年は忠廣二十五歳であり、若くして肥前鍋島家の産業でもあった刀造りの中心となるべく努力と研鑽を極めた結果であろうが、このような美しい地鉄を生み出す感性は、まさに天性のもの。
刃文は、わずかに逆ごころのある足を伴う直刃。沸深く明るく、刃中には二重刃のように淡い沸の帯が流れ、これに足と葉が絡んで美しい景観を造り出している。帽子は掃き掛けを伴う端正な小丸返り。鎌倉時代山城物を手本としてその再現に突き進んだ結果、このような独特の世界に至ったというべきであろう。
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初代、三代陸奥は手が出ないけど 最近は近江大掾の重刀審査に落ちた特保ぐらいなら手が出るようになりましたね。