脇差 備前守氏房
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/e2/0ceb4a710f7635b16e2126b29c93671a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/ef/3d656e495f669392cda36d6953a33798.jpg)
脇差 備前守氏房
寛永頃の尾張刀工、古刀末期から続いた兼房の流れであることから、出は美濃。だが氏房の系統は、他工と同様に相州伝を採り入れており、殊に沸強く深い湾れ互の目を得意としている。この脇差も、一尺三寸ほどの平造であり、実戦の時代にも多く製作された扱い勝手が頗る良い攻撃的武器。たびたび紹介しているように、南北朝時代からこの造り込みが重宝され、戦国時代には美濃において盛んに製作されたが、江戸時代に入り寛永を過ぎた辺りであまり製作されなくなる。平和な時代が訪れたからに他ならない。この脇差は刃先鋭く棟厚く堂々としている。地鉄は板目に小板目が交じって肌立ち、ここでも激しさが窺える。刃文は湾れに互の目を加味し、沸強く刃境にほつれ砂流し金線を、織物を引き裂いたように働かせている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/e2/0ceb4a710f7635b16e2126b29c93671a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/bf/d0777f4280f1a88e3414e30917239911.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/ef/3d656e495f669392cda36d6953a33798.jpg)
脇差 備前守氏房
寛永頃の尾張刀工、古刀末期から続いた兼房の流れであることから、出は美濃。だが氏房の系統は、他工と同様に相州伝を採り入れており、殊に沸強く深い湾れ互の目を得意としている。この脇差も、一尺三寸ほどの平造であり、実戦の時代にも多く製作された扱い勝手が頗る良い攻撃的武器。たびたび紹介しているように、南北朝時代からこの造り込みが重宝され、戦国時代には美濃において盛んに製作されたが、江戸時代に入り寛永を過ぎた辺りであまり製作されなくなる。平和な時代が訪れたからに他ならない。この脇差は刃先鋭く棟厚く堂々としている。地鉄は板目に小板目が交じって肌立ち、ここでも激しさが窺える。刃文は湾れに互の目を加味し、沸強く刃境にほつれ砂流し金線を、織物を引き裂いたように働かせている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/a2/09d61a5a2af6060ce865b1dde99c9d0a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/32/39bcb9c487338e9cd0f88abb374addd9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/7d/a9fc38d14f300f3412cbc54e98ef101f.jpg)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます