近江路・仏女ブロガーの旅 1日目の最終見学場所は大津市滋賀県立近代美術館で開催中の
三館連携特別展 神仏います近江
祈りの国、近江の仏像 ~古代から中世へ~
滋賀県は全国有数の国宝・重要文化財保有県(全国4位)であり、その物件(建造物・美術工芸品)の多くが
仏教美術にかかわります。
1位東京、2位京都、3位奈良、、、といっても東京は国立博物館や美術館が所有している文化財が多いのですが、滋賀県は村のお堂に重要文化財があり地域に根付いているのが特徴だそう。
非公開のものも含め、平安時代半ばから室町時代までの60もの近江の仏像を年代順に拝観できとても勉強になりました。
特別に写真撮影の許可をいただいたので 気になった仏像をごく一部ですがご紹介。
左:重要文化財 木造十一面観音立像 平安時代 湖南市正福寺(~10月23日まで)
右:重要文化財 木造聖観音立像 平安時代 大津市九品寺
世田谷美術館に巡回した「白洲正子」展でお会いした正福寺の十一面観音 さまと嬉しい再会。
重要文化財 木造聖観音立像 鎌倉時代 愛荘町 仏心寺
後頭部から7cm ほどの胎内仏が発見された 「秘めたる観音」様です。
重要文化財 木造大日如来坐像(快慶作)鎌倉時代 大津市石山寺
どきっとするようなハンサムな大日如来様で 普段は現在修復中の石山寺の多宝塔にご存置。
多宝塔が修復されたときはぜひまた 石山寺に行きたいなぁ。
木造四天王立像 鎌倉時代 近江八幡市 長命寺
木造大日如来坐像 桃山時代 近江八幡市 長命寺
どうも私は男性的な仏像より 優しいお姿の観音様や神様が好きで、、、
なかでも右手を頬にあてたアンニュイなポーズの 如意輪観音 はいつも見とれてしまいます。
木造如意輪観音半跏像 室町時代 東近江市 百済寺
右足を立膝にして座るリラックスしたスタイル。
右手を頬に当てて考えているような形は思惟(しゅい)相といい 苦しんでいる人々のことを心配しているお姿です。
そんな優しい観音菩薩も相手の違いに応じて三十三種の姿に変わって顕現する三十三応化身像も興味深いものでした。
木造三十三応化身像(仏像・梵天像・執金剛像)鎌倉時代 大津市 石山寺
仏像横につけられた解説が丁寧で寺社の写真や説明もあり、また行きたいお寺も増えました。
説明していただいた滋賀県立近代美術館学芸課長の高梨様、ありがとうございました。
⇒ 三館連携特別展 神仏います近江
滋賀県では「神仏います近江」を共通テーマに掲げ、滋賀県立近代美術館・大津市歴史博物館・MIHO MUSEUMの三会場に於いて、9月から12月にかけて開催されます。
仏教・神道美術の宝庫、近江の名品が3つの会場に会し、近江の歴史の根幹をなす宗教文化に、3つの視点で迫る過去最大規模の展覧会となります。
祈りの国、近江の仏像 ~古代から中世へ~ (9月17日~11月20日)
滋賀県立近代美術館
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