■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

明日帰る

2007-11-25 13:49:22 | 病院のシゴト
今日は夜勤です。昨日は夜勤明けだったのに今日は夜勤入りです。

そう、連直です。俗にいう入り明け入り明けです。

とってもダルいんだよね、これ。

今月はテストがあったので土日の夜勤を休んで勉強をしていたので

この三連休に強引に夜勤を突っ込んで少しでもお給料を稼がないと。

もちろん、明日は明けて学校に行きます。

明けで学校に行くのは初めてなのでちょっとドキドキ。

もつかしら、カラダ?笑。

で、一昨日の夜勤でステーションの前に膵臓がんの患者さんがいたんだけど

独居で倒れているのを救急搬送されて、なんだかどんどん黄色くなってくるから

エコーしたら膵臓がんだったと。まぁ、膵頭部なので閉塞性黄疸ですな。

PTCDやって余命3ヶ月、何もしなければ1ヶ月ってな感じで。

意識も覚醒しているし、結構、可愛いおじぃちゃんでね。

先日、一度、心停止したみたいで本当にもうだめだってなったのに蘇生したらしい。

で、そのおじいちゃんがいつもは静かなのにこの夜勤では声出しをしていて。

何度となく訪室すると足が痛いって言う。その都度、足の向きを変えてみたりするんだけど

この日に限って痛みが治まらないらしい。この晩の担当ナースも今日の当直医は

むかつくから話したくないと言ってドクターコールをしようとしない。

まったくどんな倫理観だよと思うが、自分がナースでない限り何もできないし。

何度目かの訪室のときに、「帰る、明日、帰るから」って言い始めた。

その時、ふと、この患者さん、明日、死ぬんだなって思った。

だから私は「いいよ、わかった。明日帰れるようにするから今晩は泊っていってね」と

声をかけた。黄疸で真っ黄色になった目でぱちくりと瞬きをしながら笑って頷いていた。

その後も痛みは続き苦しんでいたが明け方には入眠したようだった。

私は明けて家に帰り一寝入りしたあと、主任と言語聴覚士と呑みに行った。

この三人、同い年なので職種を超えて交流するのが好きな私が音頭をとってみた。

で、そのときに主任からあの患者さんが午前中に亡くなったことを聞いた。

やっぱりって思った。一瞬だったけど、この患者さんとは気持ちが通じ合った

気がした。そして自分でもいい声かけが出来たんじゃないかと思った。