■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

眠らせてくれ

2005-12-04 22:26:22 | 病院のシゴト
今回の夜勤では入院2日目、夜間せん妄全開のおばぁにあたってしまった。

21時頃ラウンドしていたら起き上がろうとしているおばぁを発見。

どうしたのかとたずねると食べ散らかしたモノを片付けないとおじいさんに叱られるとの事。

もちろんココが病室だという記憶は時空の果てに飛んでいってる状態。

ココが自宅の居間だと思っている。

「ホラ、その辺が散らかっているでしょう」と言うが私には病室の壁とカーテンしか見えない。

何度もココが病院である事を話してなんとか寝かし付ける。

23時のオムツ交換で覗いてみるとやっぱり起きていてる。目の行き届かない部屋なので

転倒転落が怖いので車椅子に乗せてナースステーションに連れていく。

最初の頃は穏やかに話をしていたのだが、そのうち家に帰ると言い出し立ち上がり始めた。

立ち上がる時にミシミシっと音がして私は車椅子がきしむ音だと思っていたらナースが

「怖いですよね~。今の音、膝の骨の音ですよ~」と言う。どういう事かと思いきや

膝の骨と骨の間に入っているクッション的役割の軟骨が無い為に骨と骨とがぶつかり

音が出る。ひえ~。

歩く事は出来ないのだが車椅子から立ち上がる動作を止めないのでついにシートベルトと

称し車椅子に抑制する。早い話が身動きが出来ないように縛り付ける事である。

もう、そしたら大興奮。話している事もどんどん支離滅裂になってくる。

最初の頃は家に帰らないとおじいさんに叱られる、おじいさんが来ているから一緒に帰る

という話なのだが、おじいさんは既に亡くなっている。き、き、来ているって・・・・!?

次は明日、病院に行って診察して点滴をうってもらうから家に連れていってくれ。

そのうち、アンタ達は私を殺すつもりかい?、そして男性ナースをドクターだと思い込み

先生、助けてください~、お願いだよ~、家に連れていっておくれ~と騒いでいる。

どのみち、このおばぁは家から入院したのではなく施設から熱発で来たんだけどね。

だから、良くなっても家には帰れないのだ。

夜中の何時になろうとも眠たくなる気配はまるでなし。お陰でこちらは一睡も出来ない。

夜が明けて明るくなったので部屋に連れて帰ると、「この部屋だけはいやだ~」と

満身の力を込めて車椅子を押し戻す。しゃぁないから、またステーションに連れていく。

日勤者への申し送りも終えて最後にもう一度、部屋に連れて帰ろうとしたら

「アンタは私を何回も騙すから嫌だ」とすっかり嫌われてしまった(苦笑)

もう、面倒臭~い!!とステーションに放置して帰りましたとさ。

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