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102歳ハバネロを食らふ

2006-06-05 22:14:24 | 病院のシゴト
私は暴君ハバネロが大好き。新発売の緑色のハバネロを夜勤のおやつに持参。

あまりの辛さに誰かに食べさせてみたくなった。

白羽の矢が舞い降りたのは御年102歳のおばぁ。老健から来たが向こうでの

生活は床をはいずり回っている。一日中訳のわからないことを叫んでいるが

たまに思考回路が繋がると目を合わせてまともな話をすることが出来る。

このおばぁ、102歳とは思えないほどの食欲。毎食完食だし、何か食べるモノを

下さいとよく叫ぶ。生まれは下関らしく何十人もの従業員を泊まらせるほどの

工場を営んでいた父親が怖くて見かけるとビクっとしていたらしい。しかし

裕福な家庭だったようで苦労を知らず甘ったれに育ち婿をとったと本人は言う。

目も見えているようで、じぃ~っと顔を見つめていたら「アホ~、人の顔を

見つめよってからに~。」とどつかれた事がある。左足がありえない方向に

曲がっている。誰が見ても折れているのは一目瞭然。しかし年も年なので

何もしない。ハートレート、心拍数は30代。恐ろしい、普通なら家族に

心拍数も弱くなってきているので病院に来て下さいと電話している。

いや、30代で電話しても遅い。寝入ってしまうと27まで落ちるときがある。

死んじゃうよ~。ちなみに私たちは70から80代かな。

そんなおばぁにハバネロを食べさせてみた。

自分で食べることは出来ないのでナースが細かく砕き口の中に入れる。

あまりにもの辛さに驚く顔が見たかったのに平気な顔して食べている。

のど元過ぎれば次をくれと言わんばかりに口を開けて待っている。

その都度、口に入れるが反応は特になし。ど~お~?って聞けば

おいしい~と答える。なんだぁ面白くないねぇと思っていたら

5口ほど食べてからやっと「辛い~」とのお言葉を頂きました。

年寄りは伝達が遅いんだねぇと無理矢理納得。その後、忘れた頃に

「イタイ~、イタイ~」と騒ぎ出したので聞いてみると唇が痛いらしい。

水ようかんを食べさせなんとか落ち着いてもらいました。

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