春告げ魚「サヨリ」

2011年01月13日 17時02分07秒 | 日記

 

 「細魚」「針魚」「竹魚」など、サヨリを漢字で表すとそのまま体型が想像できるように、サヨリはほっそりとスマートな銀白色の魚です。口は小さく、下あごが長く突き出していて、しかも紅をさしたように先端が赤くなっているので、魚界の麗人、美人の魚という形容詞がついています。

  

 美人の魚というサヨリの腹を裂いてみると、腹腔内はどういうわけかべっとりと真っ黒です。腹黒い女性のことを「サヨリのような女性」と言うたとえもあるそうで…。でも、いいがかりですよね。こんなに繊細な魚で美味しいのに、サヨリが気の毒です・・。

 写真の左はお刺身用に、右は皮の部分を丸めてようじに刺し、塩焼きにします。

 

 また、春の訪れを告げてくれるかのように、3月~5月頃が最もおいしくなる季節なので「春告げ魚」とも言われているそうです。脂肪の少ない淡白な高級魚です。写真は本日の夕食、サヨリの「糸作り」と「皮の塩焼き」です。

「肉、肉!」と言っている息子にとっては物足りないでしょうが、息子は今朝から高校のスキー教室で長野に行ったので(ラッキー)、娘たちと上品な味を堪能します!