本日、足立社会保障推進協議会主催による
“必要な時に必要な介護が受けられる制度づくりへ!「どうなる介護保険制度」の学習会”に参加しました。
講師は篠崎次男(日本高齢者運動連絡会顧問)さん、“介護保険…これまでの10年 これからの課題”と題して、2時間近くにわたるわかりやすいお話でした。
5年目の見直しで、介護予防という名の給付制限、在宅重視の裏としての施設サービスの抑制などにより、介護職員の処遇は悪化し、家族の介護負担は限界に達している状況が、いま明らかになってきています。そして来年さらなる改定が計画されています。
「社会保障制度審議会介護保険部会が公表した10年目の見直しの論点」が示す改悪の内容は、
高所得者や軽度の利用者の負担割合を引き上げる、ケアプラン作成費用の徴収、特別養護老人ホームの相部屋の室料を徴収する、軽度者に対する生活支援サービスの縮小、2号被保険者の低年齢化、公費負担を現行5割から6割にひきあげる、などなどです。
そして、次年度中に国会で成立させるべく、作業を本格化します。
この改悪に対して、改善に向けての取り組みの運動、課題としては、
・それなりに馴染んだ介護保険、廃止をせっかちに求めるのではなく、自治体と住民、介護施設・介護労働者が協同して改善の取り組みを利用者と従事者がきめ細かく話し合ってやっていく
・介護の認定制度を理に適うものに変えていく
・公費の出し惜しみ政策を根本的に改めさせる、負担をしてもらう
・介護をよくする住民運動を
・孤独死・ひとりぼっちをなくす住民独自の取り組みもすすめていく
など具体的に私たちがおこなえることを示してもらいました。住民の自主的な地域活動の良さを生かして拡大していく事が求められています。今こそ私たちの草の根の力が求められている!と感じました。