全国腎臓病協議会(全腎協)が約5年ごとに行っている「血液透析患者実態調査」で、2016年10月から半年間で全国の透析患者の2・3%にあたる7191人(男性65%、女性35%)が回答しました。
まず家計の中心だという人が48・7%でした。過去1年間の世帯総収入は「300万円以下」が41・6%で、調査を重ねるごとに増加しています。
また、対象者の80・2%が何らかの公的年金を受けています。
3人に2人は「仕事をしていない」
「仕事をしていない」割合は66・3%でした。
「仕事をしたいと思っているが仕事に就けないでいる」が40・4%にのぼり、60歳未満の年齢では男性で70%以上、女性は40%以上でした。
暮らし向きについては「非常に苦しい」「やや苦しい」と答えた人は合計で約30%でしたが、60歳未満でみると約40%にのぼりました。
透析は全国で約32万5000人(2015年12月現在)が行っており、透析を週3回行う人が97%でした。
単身世帯が前回の調査(2011年)から1・6倍増加し17・2%になりました。
一人暮らしの透析患者の社会的支援が極めて乏しく全腎協では支援の拡充が必要だと指摘しています。