緊急予算要望 8月22日
1、熱中症対策について
今年の命の危険がある高温は足立区内でも熱中症で亡くなる人が二けたを超えて発生している状況です。
7月30日に対策の強化を申し入れましたが予断を許さない事態であり改めて3点の対応を求めます。
① 自宅にエアコンのない高齢者・障害者・子育て世帯等に対して、荒川区のようなエアコン等の購入に対する緊急助成制度を実施し、エアコン設置を促進すること。
②4月以降の生活保護開始世帯に対し、条件付きであるがエアコン購入費の支給が認められた。このことについて生活保護利用者に適切に周知するとともに、条件に合う方はエアコンが購入できるよう後押しをすること。
また、エアコンがあっても電気代がかかるため使わない家庭もある。燃油代等冬季加算同様、夏季加算の実現を国に求めるとともに、当面は区独自で電気代負担の支援を行うこと。
③国は、体育館のエアコンの設置について、大規模改造事業として学校施設環境改善交付金の対象としている。足立区は緊急に大型扇風機を設置されたが、避難所にもなる体育館について、可能な学校から直ちに改善にとりくむこと。 すでに改築計画を持っている学校については、設計変更をしてでも対応すること。緊急対策として、文京区のようにレンタル方式による設置を行うこと。
2、ブロック塀対策について
区は区有施設等1010カ所のブロック塀の安全調査を実施し、小学校2校のブロック塀を撤去しましたが、他の公共施設の危険か所についての対応が不十分なところもあります。
通学路についても一斉調査を行い、6000以上の危険と思われる場所があることが明らかになったが、まったく手つかずであり、公共施設の対策も不十分です。
①通学路の危険箇所所については、補正予算対応を行うとともに、人員体制も強化しながら、直ちに安全対策に着手すること。
②千住緑町の保育園など、撤去が必要なところは直ちに撤去する対応をとること。
3、教育の充実について
(1)35人学級推進のために
人格の完成と真の学力向上を図るためには、区立小中学校で35人学級が必要である。そのため区独自で教員を採用すること。教員採用については条例制定が必要であり区として独自の教員採用のための条例を制定すること。
(2)新田学園の混雑対策について
新田学園の大規模化と、必要な校庭がないことなどによる、校内の混雑や教員の健康悪化、子どものグラウンド移動など最早、一刻も猶予ならない異常事態である。
区は小手先の、運動場へのバスによる子どもの移動ではなく、小中一貫校を廃止し、小学校についてはもう一校建設して2校とするなど、抜本的な解決策に向けて動き出すこと。
(3)障害児固定学級の教科書問題について
文部科学省は、知的障害の特別支援学級においては、検定本ではなく一般図書を教科書として使用することを認めている。
これは、支援学級の児童の実態に即して対応すべきであることを国自身が示しているものである。 しかし、実際には発達に則さずに検定本を使用させる傾向が強まっている。これらについての対応を、直ちに改善すること。
(4,5,6,7の要望については次号でお知らせ致します)
8、西新井駅西口の駅ビル閉鎖後の対応について
西新井駅西口の駅ビルは、7月1日に閉店してから1カ月以上が経つが、解体等の具体的な計画・日程は全く未定との状況である。 早急に事態打開のために区が動き、見通しを開き、明らかにすること。
9、オウム真理教(アレフ)対策及びキットクラブ21施設について
旧入谷南小の体育館は、天井の断熱材の落下によって使えない状態になっている。この体育館はキットクラブ21と学校開放に登録している団体は31あり、数百名が活動している。
また、オウム真理教(アレフ)の抗議デモ・集会で活用している。 体育館が使えないことはこうした活動にストップをかけることになる。緊急対策を講じ、ただちに使えるようにすること。
10、商店街支援、地域経済活性化について
①商店街装飾街路灯は、公道の街路灯であれば区がすべて責任を持つものを、商店街の努力で街を明るくし美観保持、防犯にも寄与している。
LED照明への切り替えが行われたが、「半永久的に耐久性がある」はずのものが切れてしまう例が出ている。
取り換えには7万円前後と負担が大きい。今年度からランプ交換助成が始まり1商店街20万円を上限に、2分の1が助成されるが、助成率を引き上げて、商店街を支援すること。
②小規模工事契約希望者登録制度に基づく工事発注件数が少数にとどまっている。ただちに、年度内の発注増に向けて対策を強化すること。
以上