Naoの誰でもわかる!英語の話

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「使える英語表現」(No. 45)「おまえはもう終わりだ。」

2008-03-28 | Weblog
表現45)You're history.(おまえはもう終わりだ。)

あ、ちょっと下品な日本語、すみません…。この表現、映画では結構出てきますよ。え、どんな映画?まあ、今はカリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツネーガーの映画とか、僕の好きなクリント・イーストウッドの映画とか(あ、知らない?ショック…)。つまり、アクション映画ってことですね。もちろん、状況によってはどんな設定の時でも使えるわけですけどね。

でも、「historyは歴史じゃないの?」って思ってるみなさん、多いんじゃないですか?実は僕も最初この表現を聞いた時には「君は歴史だ」って思って、「あれ、これ相手にとってはいい表現?」と思ったものです。しかし、それを言った男の顔はなんか怖いし、言われた方は嫌な顔をしている…。「な、な、なんじゃ、こりゃ!」(?)と思ったものです(ハイ、ドラマも好きです…)。

確かにhistoryは、基本的には「歴史」でいいわけで、しかし、それをそのまま相手に言うと、日本語では「あなたは歴史だ」で何か変なわけですが、英語ではまったく変じゃない。だとすると、どんな意味?と考えると…「あなたは」の後の、「歴史」という日本語訳が問題と気づくわけです。じゃあ「歴史」ってどんなものか、その意味をちょっと考えてみると、そう、「今じゃない」「昔起こったこと」「今は存在しない」みたいな意味があることがわかりますよね。

そこで、You are history. を考えてみると、「あなたは…昔だ、今は(もう)存在しない、過去だ…」という感じになる。そして、その言語感覚を日本語に当てはめると、そう、「あなたはもう過去の人だ」「あなたは今はもういないも同然だ」…そして、文脈によっては「おまえはもう終わりだ」(今回の表現)になるわけです。

「でも、そんなこと言うような状況ってあるかなぁ?」てですか?あると思いますよ。では、そんな一場面を想像してもらうために、いくつかの会話をみてみましょう。もちろん、自分でも声を出して読むんですよ。では、どうぞ!

Jerry: Do you know that Pete is coming to this office as new Director?
(ピートが新しい部長としてこのオフィスに来ること、知ってるかい?)
Nao: Pete! Really? He is a good friend of yours, isn't he?
(ピート?本当?彼は君の仲のいい友達だよね。)
Jerry: Yeah, we drink together oftentimes. Sure.
(まあ、よく一緒に飲んでるからね。そんなところかな。)
Nao: But, then, what would happen to Mr. Shimada, our boss?
(だけど、それじゃあ、今の上司の島田さんはどうなるの?)
Jerry: He will move to the Personnel Office.
(人事課に行くんだってさ。)
Tom: Wait! I'm now in charge of the big project under him, as you know.
(ちょっと待ってよ。君も知ってるように、僕は今、彼の下で大きなプロジェクトを任されてるんだよ。)
Jerry: Right. But, he's going to be out of the office, so, I'm sorry to say, but, you are history.
(そうだよね。だけど、彼がこの課から出るわけだから、まあ、言いにくいけど、君はもう終わりだよね。)
Tom: What? Who will then…? Wait! You mean…
(なんだって?じゃあ、誰が…ちょっと待てよ。まさか…)
Jerry: Don't worry, Tom. I will take care of it.
(心配しなくていいよ、トム。僕が面倒みるからさ。)

ん~、なかなかシビアな出世争いですね~。でもまあ、こんな感じで使うってことがわかってもらえたら幸いです。ところで、もちろん、別にhistory になるのは何でもいいので、「(誰々、あるいは、何々)is history」って覚えてくださいね、今回の表現は。では、また。See you all very soon! Take care, guys. Nao

(End of Story)