広島県福山市内の御朱印あつめを。
去年のことですが。
やってきたのは明王院(みょうおういん)。
たまたまみつけたので来ちゃいましたみたいなね。
真言宗大覚寺派の仏教寺院で本堂と五重塔は国宝。
中国三十三観音霊場第八番札所、山陽花の寺二十四か寺第十八番札所。
ついでによったらけっこう由緒があるお寺でした。(^∇^)
寺伝によると、明王院の前身である「常福寺」は807年(大同2年)に
空海(弘法大師)によって創建されたそうです。
この由来の根拠は江戸時代に作成された棟札によるものであるが
ほぼ同時期に作成された棟札がもう1枚あり、こちらには大同年中に
「初住持沙門」と呼ばれる僧侶によって創建されと記されているんだとか。
本尊十一面観音像は平安時代前期にさかのぼる作品であり
寺の草創もその頃にさかのぼるものと推定されるみたいです。
国宝。明王院五重塔。
南北朝時代の貞和4年(1348年)に建立された純和様の
五重塔。初層内部の四天柱(仏塔の初層内部に立つ4本の
柱をさす)板壁などには極彩色の仏画や文様が描かれている。
初層の来迎壁(仏壇背後の壁)の「兜率天曼荼羅図」は江戸時代に
寺外に流出し現在は東京国立博物館の所蔵となっている。
相輪の刻銘には、この塔が当時の繁栄した草戸千軒の経済力を
背景にささやかな民衆の浄財を募って建立されたことが
明記されているそうです。
国宝。明王院本堂。
入母屋造、本瓦葺き。桁行(間口)、梁間(奥行)とも
5間(「間」は長さの単位ではなく柱間の数を表す)。
内陣蟇股の墨書から鎌倉時代の元応3年(1321年)の建立と
判明する。和様建築に鎌倉時代以降の新様式である
大仏様(だいぶつよう)、禅宗様を加味した折衷様建築の
代表例とされている。
内部の外陣に見られる輪垂木(わだるき)を用いたアーチ型の
天井は近世の黄檗宗寺院の建築には見られるものだが
中世には他に例がない。外面の桟唐戸、断面が円形に
近い虹梁(こうりょう、堂内の柱間に架けた水平材)などは
大仏様の要素であり、粽(ちまき、柱の上部をすぼめること)
台輪(柱上の板状の水平材)、渦巻文様の木鼻
(貫などの水平材の端部の装飾彫刻)などは禅宗様である。
虹梁を柱頂より一段高く持ち上げるために
斗(ます)や絵様肘木を複雑に組み合わせた架構を見せるが
これも他に類例のないものであるんだとか。
住所は広島県福山市草戸町1473
118枚目。
ご訪問ありがとうございました。