僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

なんとか歩けるように…

2018年09月13日 | 心と体と健康と

~前回の続き~

9月10日の月曜日は朝から緊張していた。一歩でも右足を踏み出すと、右のお尻が痛くて思わずしゃがみ込んでしまう。そんな状態で、この日は外出をしなければならなかった。どうしても行かなければならない用があったのだ。

そこはそんなに遠くはない。電車で15分くらいのところだった。そして目的地は、駅から歩いて約5分。普通なら目をつぶっていても歩いて行けるようなところだ。しかし今回は、普通に歩こうと思えば10mも無理なんだ。大きく前かがみしなければ前へ進めない。そこを歩いて行けるのだろうか?

そういうことだったので、前日の日曜日。なんとか痛みが出ない歩き方ができないものかと、いろんなポーズで家の中を歩き回った。歩くだけでなく、チョロチョロっと小走りに走ってみたりもした。いろいろやった。自分で言うのもなんだけど、それはそれは涙ぐましい努力だった。

グイーっと前かがみになったら痛みもマシなのだが、背中の曲がったお婆さんみたいだしね。ちょうど、僕が好きな横溝正史原作の映画「悪魔の手毬歌」に出てくる謎の老婆「おはん」のような恰好である。おはんを知らない人のために、ちょっと紹介しておきます(笑)。

 

   


この左上の腰が曲がって杖を突いている人が「謎の老婆・おはん」なのですが、実はこれは真犯人だった岸恵子が変装した姿だったのです(今日の話と何の関係もないやろ。おまけに映画のネタバレまでするか?)。

まあ笑い事ではないのですが、とにかく背中を折り曲げて歩くというのもやりすぎだし、目立ちすぎる。と言って、真っすぐ立って歩くとお尻に激痛が走る。そこで、さらにいろいろとやってみたのですが、何かの拍子でしたが、ある恰好で歩くとほぼ痛みがない、という歩き方を見つけたのです。ついに、見つけたぁ~

それはどういう恰好かと言うと

まずお腹に力を入れる。次にお尻を少しだけ後ろに突き出す。そしてそのままの姿で胸を張って前に突き出す。つまり、お尻を後ろに、胸を前に突き出す、である。

それだけではイメージは伝わりにくいですよね。わかりやすく言えば、あのスキーのジャンプの選手が、ジャンプ台からビョ~~ンと空中へ飛ぶときに取るポーズと似ています。


  


こんな感じです。まぁ、これをもう少し真っすぐ立ったスタイルを想像していただければいいと思います。つまりこの写真を縦にしますと、こういう感じ


  

お尻を後ろに突き出し、胸は張っていますよね。こういう格好で歩くと、右のお尻に痛みは生じないのです。

ほんまです。

さて、その歩き方を考え出したその翌日。つまりモンダイの月曜日ですが、大阪市内の会社へ出勤する長男が家に寄ってくれて藤井寺駅まで車で送ってくれました。駅から電車で座って目的地の駅まで。そして駅に着くと、そこから問題の「歩いて5分」の道のりに挑戦です。

駅のホームに立った僕。すぐには歩かず、体勢を整えます。

まず「お腹に力を入れるぞ」と言い聞かせてそれを実践。そして「お尻を後ろに突き出す」とつぶやき、ぐっとお尻を突き出して、最後は上半身をグイと反らせて胸を張る。これで準備完了だ。

そのまま、そろりそろりと歩き始めました。もう、周囲の目など気にしている場合ではありません。「お、いける、いける」と、お尻に痛みを感じないまま歩き、ホームの階段を下りました。不思議なことに階段の上り下りは、自転車をこいでいる時と同じように、全く痛みを感じないのです。

改札を出て、地下道をゆっくりゆっくり歩く。そして今度は上りの階段を登って地上に出る。ここも痛みは感じません。

そして外に出て、目的地へ向けて歩き出したわけですが、ここからが正念場です。この10日の月曜日というのは、近畿地方で大雨警報などが出ていた日で、朝から雨がザーザーと降っていました。なので傘を差しながら、お尻を突き出し胸を張り、チョコチョコと一歩一歩気にしながら歩く僕の姿は、きっと異様で滑稽だったでしょうね。でも、そんなことを見ている人もなさそうだったし、気にする余裕もない。僕は目的の場所まで、全身を固くして、必死で歩き、どうにか目的地に着いたのでした。やったぁ~

これを書きながら、またその時のことを思い出していますが、何といっても、その前日に「歩き方の工夫と練習」を繰り返したことが成功だったですね。

やはり、自分の体は自分で工夫しながら治してゆく、ということがとても大事だということを改めて感じました。

そして、今回のことをきっかけに、ウオーキングの際の歩き方も、研究の価値があるのかな~と思ったりしています。ただ歩けばいいってもんじゃないみたいだし。

さて、NHKのEテレで、毎週土曜日の午後8時から「チョイス」という番組があります。で、先日とても興味深いことがテーマとして取り上げられていました。タイトルが「その歩き方で大丈夫? ウォーキングのトラブル」というものでした。

内容は、腹横筋という、腹筋の一番内側にある筋肉を使えると、腰が安定し、歩くのが楽になり腰痛も改善されることもある、というもの。歩行中に体が左右に揺れる場合は、腹横筋が衰えている可能性もある、ということも言われていました。

とにかく、腹筋、それも腹横筋というものを鍛えると、ウオーキング後に僕みたいにお尻が痛くて歩けなくなるということもなくなるのではないかな~と思うわけですよね。

言い換えると、骨盤が大きく動く歩き方は、背骨を支える脊柱起立筋を傷めやすく、そのために腹横筋などを鍛えて体幹を安定させる…。腹横筋がちゃんとしていれば、体幹も安定して股関節を動かすための大殿筋、つまりお尻の筋肉がきちんと働くようになるそうです。今回の僕の場合、長距離ウオーキングをしたあとにお尻の筋肉を痛めたわけですから、この話と大いに関係がありそうですね。

このポイントとなるのがお腹の筋肉、ってことです。「歩く動作にあわせてお腹を出したり引っ込めたりしてお腹を動かすこと」これが、健康なウオーキングの基本なのだそうです。こうすることで、腹筋も強くなるんですね。

ここ2週間ほど、お尻が痛い、という初めての経験に自分が情けなくなったり、もうウオーキングを楽しめなくなるんだろうかと不安になったり、いろいろと感情が揺らぎました。その痛みが極限に達して病院へ行き、またその痛みから逃れられる方法を自分でも必死になって調べてみたことが、まあ、結果的にはよかったかな、と今は思っています。

そんなことで、今は特に「歩き方」を意識し始めています。昨日はわが家に来客があって、僕も家の中をウロウロしていましたが、時々お尻の痛みを忘れるほどでした。

また今日は、久しぶりに朝、例の「お腹に力、お尻を後ろに突き出し、胸を前に突き出して胸を張る」ポーズで家の周りを20分ほど散歩しましたがほとんど痛みはありませんでした。もっとも、これで完治したと思うのは、甘いです。まだまだ、症状は小さくとも続くと思います。今も、つい気を抜いて普通に歩いたら、やはりまだ、少しお尻は痛みますものね。

これからは、腹筋やお尻の筋肉を鍛え、歩き方もお腹を意識して歩くようにして、もとの丈夫な脚力を取り戻していきたいと思っています。

ど~も、ど~も。長々と、失礼しました。

 


前述のNHK・Eテレの「チョイス」です。ご参考までに。
腰痛などに関心のある方は、ご覧になったほうが良いかと… 


https://undo-tv.net/category/%e3%83%81%e3%83%a7%e3%82%a4%e3%82%b9/

 

 

 

 


 

コメント (5)
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