昨年のNHK大河ドラマは「光る君へ」でしたね。
毎週、楽しみに見ていたので、終わっちゃって寂しいです。
紫式部(まひろ)が主人公で、吉高由里子さんにも魅せられました。
(以前も書きましたが、僕は彼女のファンですしね~)
さて、
百人一首は全部暗記している僕ですけど、この時代の人たちは和歌で自分の心境を表すので、ドラマの中にもいくつもの和歌が出ていました。むろん、百人一首に詠まれている歌も出てきました。清少納言とか和泉式部とか藤原ナンチャラの母、とかの歌がね。
でも、主人公の紫式部が百人一首にある和歌を詠うシーンは出てこないなぁ、と思っていたのですが、とうとう最終回に出てきました。
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に、
雲隠れにし 夜半の(よわ)の月かな
思わずテレビの前で「出た!」と叫んだ僕でした。
妻はそんな僕を見て、笑っていました。
妻もこの「光る君へ」が大好きでした。
そして、
今年の大河ドラマは、ご承知のとおり、
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」
というドラマです。
「蔦重栄華乃夢噺」って、ちょっと読みにくいですけど、
「つたじゅう えいがの ゆめばなし」と読むそうですね。
解説によると…
喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴らを見だし、東洲斎写楽を世に送り出したことで知られる“江戸のメディア王”蔦屋重三郎(1750‐1797)。 通称「蔦重(つたじゅう)」の波瀾万丈の生涯を描く。
ということだそうです。
これまでは、戦国時代か幕末を舞台にして人気を博していた大河ドラマですが、前回の平安時代に続き、今回は江戸時代なんですよね。
「明和9年、第10代将軍徳川家治の時代」ということだそうです。
そして、
その第1回目を先日の日曜日に見たんですけど…
吉原の大火事からドラマが始まりました。
そこで主人公の蔦重が、火事で身寄りを亡くした少年と出会うシーンがあります。そして蔦重は、その少年を自分の暮らす吉原に連れて行き、面倒をみてやることになるんですよね。
その少年の名前が「唐丸(からまる)」と言います。
それを見て、僕はビックリ仰天しました。
蔦重の「蔦(つた)」と、唐丸(からまる)です。
そして主人公の蔦重は、後に狂歌、戯作の制作も行い、
その際に、蔦唐丸(つたのからまる)と号した、と言われています。
つたの からまる!
う~~~ん。
僕と同世代の人たちはよく知っていると思いますが、昔、僕が高校から大学へ行った頃に、ペギー葉山の「学生時代」という歌が大ヒットしました。
題が「学生時代」ですから、当時の僕らにピッタリの歌ですよね。
その大ヒットした歌の出だしが、
♪ つたの絡まるチャペルで 祈りを捧げた日~
夢多かりしあの頃の 想い出をたどれば~
というものだったんですよね。
そうです。
「つたのからまる」なんです。
この大河ドラマでも、蔦唐丸(つたのからまる)ですもんね。
そりゃ、びっくりしましたわ。
そんなことで、今年の大河ドラマが終わるまで、つまりこれから1年間、
毎週日曜日になれば、僕は、
「♪つたの絡まるチャペ~ルで 祈りをささげた日~」
という、懐かしい、ほんとに懐かしい歌を、心の中で口ずさみながらこのドラマを見ていることになるのでは、と、ニンマリしながら思っています。
ペギー葉山 学生時代
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