小さな花びらのひとりごと

山野草のフォトとささやきを綴っています♡

ミツガシワ

2017年04月29日 | 花の記録

ヒゲヒゲもじゃもじゃのミツガシワです

 

湿地に咲く一属一種の多年草です

 

氷河期からの遺存植物

 

全く仲間を作らず

大昔のまま変わらず

マイペースな姿に、私は圧倒されます

 

清楚な姿をして、実は相当頑固ものなんだわ

 

唯一の敵は「シカ」

尾瀬では、ニホンジカの食害がひどく

このままでいると絶滅の危険が指摘されています

 

 

ハンターも高齢になり、捕っても需要が少なく 

天敵がいないシカは増えていくばかりです

何か打つ手はないのでしょうか・・

 


リュウキュウコザクラ

2017年04月27日 | 花の記録

 

名前のとおり沖縄産の小さなサクラソウ科トチナイソウ属の花です

 

どのくらい小さいかというと

 

レンズキャップと一緒に写せないくらい

 

 

 

南の島からどうやって来たのかは定かではありません

工事の土砂に紛れてやってきたとか

海が関係しているとか

 

この土地に落ち着いてくれて

長くここで暮らして欲しい気持ちでいっぱいです

 

 


レンプクソウとフクジュソウ

2017年04月25日 | 花の記録

「レンプクソウ、面白い花よね、いつか見てみたいな~」

 

花友さんと別の花の打ち合わせ中に

ポロッと呟いたら

「では明日はレンプクソウに変更しますか?」

「えっ!」

 

会えると思っていなかった花

別名、ゴリンバナ

一つの茎に五輪の花が付いています

上向きに一輪、横向きに四輪

合わせて五輪

 

それもすごくすごく小さいんです

 

さらに面白いのは

花弁は5枚のものと

 

4枚のものがあるんです

どうしてこんなすご技ができるんでしょう

 

緑の草の中に緑の花

保護色で隠れるように咲くこの花が

見つけられた時にフクジュソウに絡まって繋がっていた事から

レンプクソウと名付けられたそうです

移動してその発見の功労者

ミチノクフクジュソウ

 

ミチノクフクジュソウは桜が咲く頃咲く花で

少し時期が遅くいたんでいました

 

 


フタバアオイ

2017年04月24日 | 花の記録

 

京都の賀茂神社のご神紋

葵祭では冠帽を飾るフタバアオイです

花はとっても低い所に下向きに咲きます

 

花弁はなく雌しべ、雄しべが萼片の中に入っています

 

 

「この紋所が目に入らぬか~」

徳川のご紋のモデルにもなりました 

 

徳川家のご紋はミツバのアオイ

実際には存在しません 

 

このフタバアオイの花を撮るため

必死でひれ伏して仰ぎました

 

 


カタクリ

2017年04月23日 | 花の記録

旬な情報を

 

晴天が続き一気に開花したようです

いつも登る登山口が通行止めで

長い林道歩き&息が切れる急登を

登りきったらご対面でした

 

 

今日はあなたに会いたくて

息を切らして登ってきたの 

 

カタクリの種子にはエライオソームという物質が付着していて

その脂肪酸や炭水化物に誘発された蟻が種子を運びます

      確か翁草もそうだったよね

      蟻の働き、Nice!!

 

 

 

 

 

 

 

私たちが現在使用している片栗粉は

ジャガイモやサツマイモのデンプンを抽出して作られていますが

かつては、名の通りカタクリの鱗茎を抽出していました

 

花は蟻に助けられ

私たちは花に助けられ

 

こうして私たちの生活に寄り添ってきた花は

今は食べるために採られることもなく

多くの登山者に愛でられています