元タレントの田代まさし氏が7月10日、盗撮容疑で書類送検されることがわかりました。同氏は6日、東京都世田谷区の東急線二子玉川駅のホームで、女性のスカートの中を盗撮した疑いが持たれています。
田代氏は2000年にも女性の下着を盗撮しようとした容疑で書類送検されており、同年に罰金5万円の略式命令を受けています。その後は芸能活動を一時中止し、復帰するも2001年に軽犯罪法違反や覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕され、事実上の引退状態となっていました。
薬物摂取のような行為は、いわゆる「禁断症状」が出るなど強い身体的依存性があるため、ダメだとわかっていても繰り返してしまうのはある程度想像できます。しかし、「盗撮」というのは理性で我慢できそうなものです。
まして田代氏の場合は、盗撮は身の破滅を招くきっかけとなった忌むべき行為です。どうして彼は、そのような行為を繰り返してしまったのでしょうか? それを理解するためには「パラフィリア障害」という精神疾患の可能性を考える必要があります。
パラフィリア障害(群)とは、性の対象や行動が、一般的に正常とされている範囲から外れている症状を指します。その中で、他人の裸や衣服を脱ぐ行為、性行為などを見ること、いわゆる「のぞき」行為で性的に興奮するタイプを「窃視障害」(せっししょうがい)と呼びます。
窃視障害は、精神疾患に関するマニュアル『DSM-5』(精神疾患の分類と診断の手引き)で、「少なくとも6か月間にわたり、警戒していない人が裸になっ ている、衣服を脱いでいる、または性行為を行っているのを見ることから得られる、反復性の強烈な性的興奮が、空想、衝動、または行動に表れる」(基準A) と定義されています。
性的な嗜好には個人差があり、どこからが正常でどこからが異常かの線引きは簡単ではありません。また、田代氏がパラフィリア障害(窃視障害)との診断を受けたという情報もいまのところありません。
しかし、盗撮という相手が同意していない行動におよんでいることや、社会に問題を起こしている点は、窃視障害の診断基準に合致していると言えます。窃視障害がひどくなると、のぞき見でしか性的興奮を得られなくなります。田代氏がそのような状態であったとすれば、欲望を抑え切れなかったのはある意味当然と言 えるでしょう。
窃視障害の人は、専門的な治療を受けない限りのぞき見や盗撮にを繰り返してしまうおそれがあります。治療には、抗うつ薬(SSRI)の投与や、男性ホルモンのテストステロン量を減らして性衝動を抑制する薬物療法のほか、心理療法などが用いられます。田代氏の場合は薬物依存の過去もあるため、それを考慮して 治療を行う必要があるでしょう。
<監修>
山本 恵一(心理学博士)
田代まさしは精神疾患かもね。でも、初めて聞いた病気だな。
でも、治療法はあるみたい。(´・ω・`) 病気だ。色んな病気もあるもんだね。
抗鬱剤・薬物療法・心理療法・・・
まぁ、糖尿病性鬱も有ることだし。(´・ω・`) 糖尿病患者の僕が言ってもね・・・
一番怖いのが、原因の解らない病気かな。
最後までご覧頂きまして、ありがとう御座いました。
皆さんもご自愛ください