★進め!!野外探検隊★

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浮島ヶ原自然公園のクマツヅラ属を同定してみる その3

2010-06-06 | 自然観察(植物)
最後は一番早く咲いていたこの花。

「花冠筒部は萼筒の2倍以上」あります。
「花穂は大きく6mm以上」あります。
苞も萼よりも明らかに長いですね。

葉を見てみます。



「葉の基部は茎を抱く」
抱いている…で、いいですかね?



「葉は細脈まで明らか」です。
「葉の両側縁は弧状」にもなっています。



「茎は多細胞毛が密生する」
確かに毛深いです。



「茎は中実」ですね。



以上のことから、これは園芸種のシュッコンバーベナ(宿根バーベナ)ということになりそうです。
そもそも、花期が早く、背丈もせいぜい30cmぐらいまでしか育っていませんので、80cmぐらいまで伸びるヤナギハナガサやアレチハナガサとは違う感じがしていました。
紹介のカードをヤナギハナガサにしてしまったので、訂正せねば…。

その1はこちら
その2はこちら



浮島ヶ原自然公園のクマツヅラ属を同定してみる その2

2010-06-06 | 自然観察(植物)
次はアレチハナガサと思われるもの。
ダキバアレチハナガサというものもありますので、注意深く見ていきます。

花がしおれてしまっていますが、「花冠筒部は萼筒の2倍長以下」でいいですよね。
「苞は萼筒と同長」でいいかな?

葉はどうなっているかというと。



「くさび状で茎を抱かない」…ですよね。



「葉は弧状になり、鋸歯はそんなに細かくない」



「茎には、剛毛がまばらにある」
確かに触るとざらつきます。



「茎の中は中実」
確かにつまっています。

したがって、これがアレチハナガサでいいようです。



その1はこちら
その3はこちら



浮島ヶ原自然公園のクマツヅラ属を同定してみる その1

2010-06-06 | 自然観察(植物)
浮島ヶ原自然公園に生えているクマツヅラ属のハナガサ類3種類をきちんと同定してみました。

まずは、ヤナギハナガサと思われるもの。

花を見ると、「花冠筒部が萼筒の2倍以上」あって、「花穂の巾が5mm以下」がヤナギハナガサ。
花冠筒部は…ギリギリ2倍あるかな?
花穂は4~5mmでした。

次は葉。
「葉の基部が茎を抱き、葉表は細脈までへこみ、葉全体の形が太線形であまり弧にならない」のがヤナギハナガサ。



茎は抱いているようですね。



葉の基部が若干広がって茎を抱いています。

さらに茎。
「剛毛と腺毛と細軟毛が密生する」となっています。



太さの違う毛が密生しています。
決定的なのは、「茎が中空である」ことです。



きれいな中空でした。



したがって、これがヤナギハナガサということでいいようです。

その2はこちら
その3はこちら