今日は所属する富士自然観察の会と静岡県富士農林事務所との共催で、富士山の日協賛企画として、富士山の西臼塚でアニマルトラッキングを行いました。
雪上に残された哺乳類の足跡から、どんな生き物がこの場所を歩いていたのか、残されたものからどんな生活をしていたのか推測しながら行う自然観察です。
朝の駐車場から、紺碧の空にそびえる雪富士を見ることができました。
その富士山に向かって出発。
まず見つけたのは野ネズミの足跡。
林道入口のゲートに沿って歩いていました。野ネズミは長い尾をもつので、尾を引きずった跡が残ります。
これは後肢の大きさからヒメネズミかな?
実際にこの場所でヒメネズミを見ているので、ヒメネズミでいいと思います。(あくまでも推測)
右から左へ進んでいます。
ウサギのような足跡がつきますが、とても小さいです。
林道には、シカの足跡が無数に残されていました。
足跡をたどると、こんな場所にも出くわします。
「ぬた場」といい、シカやイノシシが掘り返して寝ころび体をこすりつけた跡です。
体毛のダニなどを取るといった目的があるようですが、よくわかっていません。
さらに野ネズミの足跡を発見。
後肢の跡が大きいのでアカネズミだと思われます。(やっぱり推測。いくら長年、野ネズミを追いかけていても足跡だけじゃわからんです)
新雪の上に一直線に残っていました。
たどっていくと倒木の下に続いていました。朝、思い切って林道を渡ったのでしょうね。
通常は猛禽類(主にフクロウ)に襲われないように、倒木を伝っていったり、岩陰を伝っていったりするので、こんな開けたところを横切るのは、そんなに見られません。
時々こんな大胆な野ネズミがいますが。
昼食をとっていた場所の木をふと見上げたら、こんな跡が。
ツキノワグマが爪をといだのかな…?
(ヒトのイタズラ、ということもありえますが)
なんとかシカぐらには会いたいなーと、かなり歩き回りましたが結局何も会えずじまいでした。
まぁ、これだけ野ネズミの足跡を見て記録できたから良しとしたいと思います。