釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

灌仏会・・・花まつり

2009年04月08日 17時58分34秒 | 季節
4月8日は花まつり、灌仏会(かんぶつえ)です。
そう、お釈迦様の誕生日。
ほかにも仏生会(ぶっしょうえ)浴仏会(よくぶつえ)降誕会(こうたんえ)竜華会(りゅうげえ)花会式(はなえしき)などいろいろな呼び方があります。花まつりは明治以降の呼び方だそうです。

釈迦(ゴータマ・シッダッタ)は現在のネパールのルンビニで、母の右の腋の下から生まれたといわれています。
そして生まれてすぐに右手を上げて天を指し、左手を下げて地を指して、真っすぐに立ち、七歩進み、「天上天下 唯我独尊 三界皆苦 我当度之」といったとか・・・・。
その時、天から2匹の龍が降り、甘露(かんろ)の雨をふらせたといいます。

釈迦の母、摩耶夫人が釈迦を腋の下から生むところは、東博(東京国立博物館)に重要文化財に指定された像があります。
摩耶夫人および天人像

花まつりで、甘茶をかけるお釈迦様の像は生まれたときの再現をしているわけです。お釈迦様の入っている花御堂は、生まれたルンビニの花園を、甘茶をかけるのは龍の甘露の雨を表しているのです。

今ではキリスト様の誕生日よりもマイナーな存在になってしましたが、江戸時代までは、寺子屋は休みになり、公的機関も休みだったようです。
灌仏会が廃れたあたりにも、明治維新後の神仏分離や廃仏毀釈の影響があるのではないでしょうか。まぁ天皇至上主義には、釈迦の誕生日は邪魔かもしれません。



豊島区巣鴨白泉寺の花御堂



上野寛永寺両大師の花御堂



お釈迦様

今年は満開のさくらの下、本当の花まつりとなりました。


さてさて、今日の桜情報です。
青山墓地では「ウコン(鬱金)」が咲き出しました。例年だと「ソメイヨシノ」が散ったあとに咲き出すのですが、今年は同時に見られています。
「ウコン」はサトザクラの一種で、花が黄緑色で、徐々にピンクになってくるのがかわいらしい花です。ターメリックの鬱金に色が似ていることから名づけられたようです。



墓地中央の交差点に二本あります。
コメント
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