近江八幡市多賀町の「かわらミュージアム」で、企画展「近江の瓦にみる美を訪ねて」が始まった。
↑写真:中日新聞より
企画展「近江の瓦にみる美を訪ねて」
場所:「かわらミュージアム」(近江八幡市多賀町738-2)
期間: 2月2日~3月28日(月曜、祝日の翌日は休館)
入場料: 一般300円、小中学生200円
かわらミュージアムHP
野洲市の写真家辻村耕司氏が、10年余りかけて撮影した滋賀県内の寺社や民家の鬼瓦などの写真パネルや、同館所蔵の瓦を展示している。
辻村氏は野洲市出身。大学卒業後、大阪府内の会社で学校の卒業アルバムの撮影や制作に携わり、1993年からフリーで活動。帰郷して滋賀の花や山、祭りを撮影してきた。2008年に東光寺(守山市幸津川町)本堂の天女をかたどった鬼瓦と出合い、瓦の写真を撮り始めた。
「瓦師(瓦職人)の繊細な技術が、地元の人たちにすら知られていない」と感じた辻村氏。撮りためた写真を多くの人に見てもらい、地域の魅力の再発見につなげようと、企画展の開催をミュージアムに打診した。
辻村氏によると、東光寺本堂の鬼瓦は江戸後期の八幡瓦。会場では、ほぼ実物大の写真を布製の掛け軸(長さ180cm、幅90cm)にして掲げている。
龍の背に乗った仙人や塞翁(さいおう)と馬をかたどった蓮乗寺(野洲市比江)山門の棟瓦、二匹のコイが向かい合う民家(甲賀市水口町)の飾り瓦、てんぐや山伏、雅楽を演奏する楽人が刻まれた白鬚神社(日野町蓮花寺)の鬼瓦など、約60点の写真を紹介。
ミュージアム所蔵の瓦11点をはじめ、桜町延命地蔵尊(多賀町)の象に乗る天女の飾り瓦、金亀山北野寺(彦根市)所蔵の飾り瓦も展示している。
<中日新聞より>