今年で開窯から50周年を迎える東近江市外町の布引焼窯元は20日から、焼き物を手ごろな価格で提供する「早春市」を開く。
東近江・布引焼窯元「早春市」
開催期間: 2月20日〜3月末まで。木曜定休。
場所: 布引焼窯元(東近江市外町466)
その他: 購入者には、赤いフクロウチャームを進呈。オンライン販売もある。
問い合わせ: 布引焼窯元=(0120)994456
50周年にあやかり「感謝の50%オフ」と銘打って、花器や陶画、陶人形など9種類を通常の半額で販売。おなじみのフクロウをはじめ、赤富士や桜といったシリーズの作品も割り引く。
窯元の小嶋一浩さんは「ここまで続けてこられて、感謝に尽きる。贈り物としても利用してもらえたら」と呼び掛けている。
【過去ログ】
万葉集を代表する歌人額田王の相聞歌をモチーフにした新作布引焼き見学https://blog.goo.ne.jp/ntt000012/e/50e6c7ea82c4b518ba70529dcf8d2e95
布引焼とは(布引焼窯元HPより)
今から1000~1200年余り前、白鳳時代から平安時代にかけて、窯元の近くに広がる布引山系では須恵器や緑彩陶器が焼かれていました。
緑彩陶器とは、中国の唐三彩をまねてつくられた古代の緑色の美しい陶器です。琵琶湖東岸地域の陶器産地として長く栄えましたが、その後1千年以上もの間途絶えていました。
1970年代になって、新しい陶器の世界を模索していた若き日の陶芸家・小嶋太郎がこの緑彩陶に魅せられ、それを現代風に再現することに取り組むようになります。その過程で考案されたのが、深みのある透明感を持った多様な色彩の窯変釉を使った絵付けの技法でした。
1970年代になって、新しい陶器の世界を模索していた若き日の陶芸家・小嶋太郎がこの緑彩陶に魅せられ、それを現代風に再現することに取り組むようになります。その過程で考案されたのが、深みのある透明感を持った多様な色彩の窯変釉を使った絵付けの技法でした。
「七彩天目(ななさいてんもく)」と名付けられたその独特の色彩は、その豊かさゆえに、さまざまな風景や植物など自然の情景を自由な発想で陶器に描き込むくことができる画期的なものでした。
布引焼は、この「七彩天目」という色鮮やかな絵付けの技法が切り開いた、新しい手描きの世界なのです。
<中日新聞より>