Whatever will be, will be.

気まぐれ日記。

阪神JFの展望-その3

2011-12-07 08:55:25 | G1
オッズバランス編。
寸評。

実は登録馬の出否状況はまったく把握出来ていないが、一応、全馬出走予定の前提で、
出走優先権のある賞金上位の馬を中心にコメントします。

まずはファンタジーS組。
一応、阪神JFの最主要ステップレースである。
各馬のコメントの前にレース傾向から。
最主要ステップレースであるから、例年このレースを使って阪神JFを使う馬が多いが、
阪神JFで不振が基本のステップである。
極端に言えば、基本は殆ど来ないと考えてもいいくらいだろう。

要因はファンタジーSは1400m。阪神JFまでにマイルを経験していない馬が多く、
阪神JFのマイルになって距離泣き的に惨敗する。
特にファンタジーSから参戦する馬は着順上位馬。
着順下位の場合は賞金不足などで出走できない。
1400m以下の適正が高い馬が多く阪神JFに出走することになり阪神JFで潰れる。
この辺が考えれる。

通用する馬はマイル以上を既に経験して好走している馬。
あるいはファンタジーSを圧勝するくらいの距離適正云々ではない個体能力が明らかに他馬より高い馬。

今年のファンタジーS組には上記に該当する馬はいない。
ちなみに着順ベースで行っている展望でもファンタジーS組みはほとんど傾向にマッチしていない。

それを踏まえて。

1着のアイムユアーズ。
函館2歳S2着と重賞好走した割りに、休み明けもあってか8番人気の低評価だったが、
結果は見事な差し切り勝ち。
重賞で連続好走。100%連対中。
まだ底は見せていない期待はある。
しかし、ファンタジーSは雨模様の馬場もあってかタイムは平凡に近いもの。
それ以前の3戦は重い芝の函館でのもの。
ファンタジーSは嵌った感もある。
そういう馬場で結果を残してきているだけに、逆に絶対的なスピードに不安があるかもしれない。
特に今回は人気の一角になる存在だろう。
積極的に買いたいタイプの馬ではない。
ただ、距離延長自体は問題なさそうだが...。

2着アンチュラス。
好位追走からしぶとく粘ってファインチョイスとの接戦をして2着。
そこそこの素質はありそうだが、かなり巧く立ち回ってのもの。
距離延長は問題ないにしても、前走組では今度はファインチョイスあたりには勝てそうにない。
グンと力をつけていれば別だが、今回は苦戦しそうなタイプ。

3着ファインチョイス。
函館2歳Sを勝って臨んだが、もう一つ伸びきれず3着に終わった。
ただ休み明け。
今回に向けては上積みは期待で来そうなレースぶり。
ファンタジーS組ではレースぶりからは1番チャンスがありそう。
ステップレースを人気で負けて、本番で巻き返す。
2歳、3歳戦の重賞の穴を出すパターンでもある。
ただ、それは本番で人気を落とす場合の妙味で、阪神JFでも上位人気が予想されるから微妙。
それと、距離は持ちそうな感じはあるが、それでも未経験は割引。

7着エイシンキンチェム。
2番人気に抑えたが、見せ場なく惨敗。
それでも0.5秒差。
こちらは結果的にファンタジーSは叩き台の捨てレースだったようにも思える内容。
前々走のオープン勝ちは着差辛勝も内容は強かったし、前走人気惨敗で今回人気薄...。
このパターンでいけば、ファインチョイスではなくこの馬がマッチするのかもしれない。
ただ、先の3頭同様、この馬もマイルは未経験が...。


別路線から。
2連勝中のサウンドオブハート。
連対馬の傾向の際に書いた通り。
前走の芙蓉Sで破った中に京王杯2歳Sを勝ったレオアクティブや好メンバーが揃った
ベゴニア賞を勝ったサトノギャラントが居るから一定レベルの能力の高さはあるだろう。
距離経験あり。
今度はG1ではあるが牝馬限定戦。
素質のありそうなレースぶりを示している。
普通に有力と考えるのが妥当だろう。
あとは。
鞍上が武豊に乗り替わる事。
もろもろで、これがどうか?
年単位の連続G1勝利が途絶えそうだったところで、チャンスがありそうな馬の騎乗が回ってきた。
しかし、結構話題にもなっていて、馬自体でも人気になりそうなところで、さらに騎手人気も加わりそう。
オッズバランス的には悪くなることは間違いなさそう。
それでも全盛期の武豊だった逆らえないという感じもあるが、近年、特に今年の不振は深刻なもの。
はっきり言って、ぜんぜん馬が追えなくなっているし、レースでの馬の裁き(作戦)も微妙。
それでも率的にはそれなりの数字は残しているのだが、それでも数字的に落ちているのは、
騎乗数の減少、騎乗馬のレベルの悪化などを差し引いても、肉体的衰えの影響は否定できないところではないか。
接線の叩き合いになったら不安ありか?
改めて、馬自体は有力だが...。

同じく2連勝中のイチオクノホシ。
ともに差し切り勝ち。
マイル未経験もレースぶりからは距離は持ちそうなタイプでもあるし、
外回りの阪神マイルだけに良い脚が使えるのは魅力。
ただ、底力的に微妙な感じはある。

小倉2歳S勝ちのエピセアローム。
前走1200mをステップ。そして休み明けは傾向的に不振だがマイルは経験済み。
未勝利戦ではあるが勝っている。
唯一の敗戦が新馬戦でダローネガに首差負け。
ダローネガはその後、デイリー杯2歳S2着と重賞で活躍している馬。
まったく底は見せていないと言って良いだろう。
かなり能力が高い可能性は秘めているのかもしれない。
あまり阪神JFではないパターンのマイル→1200m勝ち。
人気がないなら面白い存在。でも上位人気か?

未勝利、500万を連勝中のトーセンベニザクラ。
ともにマイルでのもの。
特に前走は好タイムで差しを決めたのは価値がある。
ただ既に6戦消化は使いすぎの感は否めないし、G1を勝ち切るようなタイプではない。


抽選待ちから数頭。
まずは注目度では1番と思われるジョワドヴィーヴル。
ブエナビスタの半妹の超良血馬。
前走はタイムは平凡でレースレベルは高くないが着差以上の楽勝。
上がりは34.1でまとめているから、やはり素質は高いのは間違いないだろう。
それが(とりあえず2歳時の)ブエナビスタ級であるかはまだ分からない。
しかし、登録馬にまだ確実に有力とまで言えるの馬も居ないのも事実なはず。
ブエナビスタ級を期待するのは無理にしても、それに準じるぐらいのものがあれば、
今回のメンバーならば楽に通じてしまいそうな感じはある。
ただし、出走できれば断然人気もありえる立場だろう。
オッズバランスは明らかに悪い。

黄菊賞3着のヴィルシーナ。
黄菊賞といえば。
ウオッカ、トールポピーが黄菊賞2着から阪神JFを勝っている好相性のレース。
ヴィルシーナは3着であるが...。
一応、黄菊賞は3着でもスローペースで前の馬を捕まえそこなった感もあった内容。
先着を許した2頭は牡馬でもあるし、能力的には高そうなレースぶりをしてきている。

あとはアナスタシアブルー。
マイルの新馬戦を好タイムで楽勝。
そのレースぶりから期待された前走は伸びきれずに4着に負けたのは案外な結果でもある。
2戦目で一種の2走ボケ?
それでも一応、この馬も先着を許した馬は牡馬。
巻き返しがあって良そうそうな能力がありそう。