過去最悪のペースで被害が続く特殊詐欺。その多くは、突然かかる1本の電話から始まる。架空の話を何度も聞かされ、1億円以上をだまし取られたお年寄りも。警察は、高齢者に多い名前を電話帳から削除したり、詐欺グループからの電話を警告する最新機器を配布したりするなど、被害防止に懸命となっている。過去に摘発した特殊詐欺事件で、犯人が「電話帳から高齢者らしい名前の番号を見つけて電話した」と供述したことから発案。10月末現在で1000人以上が、次回発行の電話帳で削除を希望しているという。大分県警ははがき作戦を展開。「ハナ」「キク」といったカタカナ表記や、末尾が「枝」「代」「江」など高齢者に多い名前の人にはがきを送り、削除を呼び掛けている。
次世代の党の石原慎太郎最高顧問は5日、長野市内での衆院選立候補者の応援演説で、「私も82歳。もうくたびれたので、さすがに引退しようと思う。今度の選挙を機会に辞める」と述べ、衆院選後の政界引退を明言した。石原氏は、衆院選の比例東京ブロックに同党の名簿登載順位で最下位となる単独9位で立候補しているが、当選は困難な情勢だ。