秋田県内で休耕田を活用して漢方薬原料の薬用植物を栽培する動きが広がっている。主な原料調達先を中国から国内へと変更したい漢方薬メーカーと、米価下落などの逆風下での生き残りをかける農家側の思惑が一致。農家は生産組合を組織して薬草栽培のノウハウを共有するなど高収益の農業経営を模索する。同県南部の羽後町では、2012年12月、35軒の農家が集まり薬草生産組合を発足させた。3ヘクタールで婦人病などに効く漢方薬の原料となるトウキを栽培し、昨年秋には初収穫を終えた。単位面積当たりの売り上げは、稲作の1・5倍以上という。
この年末年始、首都圏で外国人観光客が目立っている。百貨店の初売りには昨年の3倍近くが訪れ、観光名所もにぎわった。日本ブームに加えて最近の円安が拍車をかけているようだ。3日午後。伊勢丹新宿本店6階にある外国顧客カウンターには、ブランド品の紙袋を提げたアジアからの観光客が次々と訪れ、免税手続きを済ませていた。香港から来たプラスチック会社マネジャーのニコ・チェンさんは12日間の予定で滞在中。7年前から毎年、来日しては福袋を買う。今年は三つのデパートを回って、子ども服など11袋を購入した。「香港にはない福袋は高品質できれいなものが安く買える。とても楽しいアイデア」