イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループが日本人2人を拘束した事件で、26日朝の地元の新聞だが、一面トップはアブドラ国王とメディアの代表者らとの会食の記事の中で、国王が「拘束されているヨルダン人パイロットの解放が最優先事項だ」と述べたという。この「最優先」という表現が、何に対して最優先なのか国王は明言はしていないが、発言のタイミングなどから、日本人の人質を念頭にしたものとみられる。ヨルダンでは、当然のことながら、自国民のパイロットの解放を優先すべきとの声が大きいと言え、そうした世論に配慮した発言とみられる。また、2人とも同時に救出する案も検討されているということで、ヨルダン政府が対応に苦慮している様子がうかがえる。