オバマ米政権が、イスラム過激派組織「イスラム国」掃討作戦で、限定的な地上作戦を遂行できる武力行使承認決議案を11日にも議会に提示することが明らかになった。米メディアが10日、一斉に報じた。オバマ政権はこれまで米地上部隊の投入を一貫して否定してきた。今回の決議案でも「恒久的な」攻撃的地上作戦は禁じているものの、方針転換を可能にした。限定的な地上作戦とは、特殊部隊や空爆を誘導する米兵、捜索・救助部隊などの投入を念頭に置いているとされる。決議の有効期限は「3年」と定め、作戦の拡大や長期化に歯止めをかける。延長する場合は新たな議会承認が必要となる