今月、真宗興正派(本山・興正寺、京都市下京区)の華園真暢門主(60)の後継者となる「嗣法」に、長女の沙弥香さん(23)が就任した。浄土真宗で京都に本山のある4宗派各トップの後継者が、この3年のうちに次々と決まった。識者は「これだけ短期間に後継者の決定が重なるのは画期的」と指摘する。3日、真宗興正派の嗣法に就いた沙弥香さんが「悩み苦しんでいる人たちに寄り添いたい」と抱負を語った。嗣法の選考順位は門主の長男、長男の子などとしていたが、真暢門主には沙弥香さんしか子がいなかった。2001年、女性も継げるよう宗規を改正。門主に就任すれば女性は南北朝期以来となる。